苦しい展開を変えたのはクリス・ダンのゲームメイク
11勝8敗で東カンファレンス5位のホーネッツと5勝14敗で西カンファレス14位のティンバーウルブズが対戦した。
ウルブズは立ち上がりから劣勢を強いられる。ブロックショットからの速攻や、ターンオーバーから3ポイントシュートを沈められ、ホーネッツに2桁のリードを許す。
それでも第2クォーター終盤に素早いトランジションからアウトナンバーを作りザック・ラビーンが3ポイントシュートを沈め、リッキー・ルビオのピック&ロールで加点。49-52と3点ビハインドまで追い上げて前半を終えた。
それでも後半に入ると、再びホーネッツが主導権を握る。ホームの声援に後押しされたホーネッツは、集中を切らさないディフェンスでギリギリでのブロック、球際の強さでポゼッションを保持すると、素早いトランジションで何度も速攻を決める。
ここでウルブズは流れを変えるために新人ポイントガードのクリス・ダンを投入する。アンドリュー・ウィギンスを中心としたハーフコートバスケットを展開し、アップテンポの流れをペースダウンさせて自分たちのバスケットに持ち込むことに成功。10点ビハインドで最終クォーターへ突入した。
チームの「核」が躍動し、苦手の接戦をモノにする
ウルブズは第3クォーター終盤の勢いそのままに、積極的なトラップディフェンスでタフショットを打たせ、ターンオーバーを誘発し、10-0のランで同点に追いつく。それでもホーネッツも意地を見せ、ケンバ・ウォーカーを中心としたオフェンスで終盤に再び引き離す。
これまで終盤に崩れる試合展開が多かったウルブズだが、今日はここから粘りを見せる。残り14秒、ウォーカーにドライブからフローターシュートを決められ103-106とされるも、すぐさまウィギンスが遠い距離からの3ポイントシュートを沈め、延長戦へと持ち込んだ。
こうなると勢いはウルブズへ。起死回生の3ポイントシュートを決めたウィギンスが個人技で得点し、トラップディフェンスからカール・アンソニー・タウンズが速攻を決めて4点リードし佳境を迎える。
残り21秒、ウルブズはコーギー・ジェングが3ポイントシュートを狙うもリングに弾かれる。だが、3ポイントラインの外から飛び込んだタウンズがオフェンスリバウンドをもぎ取り、そのままゴール下のシュートを決めるビッグプレーで勝利を決定づけた。
125-120で接戦をモノにしたウルブズは、ウィギンスがゲームハイの29得点、タウンズが27得点を記録。ルビオは9得点12アシストと役目を果たし、ダンは16分の出場で8得点6アシストと流れを引き寄せる活躍を見せた。
接戦に弱く白星を取りこぼすことの多かったウルブズだが、今日の試合では延長に持ち込み逆転勝利を遂げた。ウィギンス、ラビーン、タウンズの新人王トリオの力でこれからの巻き返しを狙う。