固いディフェンスで三河から14ターンオーバーを奪い、そこから23得点を挙げる
ともに連勝中の三遠ネオフェニックスとシーホース三河による水曜ナイトゲームは、後半を50-32と圧倒した三遠が92-71で勝利し連勝を3に伸ばした。
立ち上がりからヤンテ・メイテンとサーディ・ラベナの連続3ポイントシュートで6-0とした三遠が早々に主導権を握る。ラベナを起点にボールをシェアしてフリーでのシュートチャンスを作り出し、リズム良く得点を重ねていく。そして、オフェンス以上に際立ったのが統率の取れた堅いディフェンスだ。強度は高くないものの、それぞれが責任を持ってマークマンに当たり、さらにはカイル・コリンズワース、太田敦也、メイテンのビッグラインナップがコースを塞ぎ、ペイントエリアに三河オフェンスを入れさせない。このクォーターだけで4本のターンオーバーを奪って失点を抑えた三遠が29-14で第1クォーターを圧倒した。
三河はアンソニー・ローレンス2世とブランドン・ジャワトが欠場し、カイル・オクインの個人技で得点に繋いでいたが、第2クォーターになるとセカンドユニットが奮起する。素早いボール回しからズレを作って細谷将司が3ポイントシュートを射抜くと、中村太地も力強いペイントアタックで続く。大黒柱のダバンテ・ガードナーもパワーと卓越したスキルでトリプルチームをかいくぐり、ゴール下から得点を稼いだ。また、ガードナーは自分にディフェンスが寄ったところで、インサイドに合わせに入ったオクインにパスを送るなどアシストでも貢献。チームで攻めることで勢いづいた三河は、その力をディフェンスにも繋げた。全員が足を動かしてズレを作らせないことで、三遠を個のプレーに追いやる。15点ビハインドで迎えた第2クォーターだったが、残り1分49秒にはガードナーのシュートにより1点差(36-37)まで詰めた。
それでも、ここで三遠が意地を見せた。第2クォーター残り2分までを8-22とされたが、1点差に詰められた次のポゼッションでしっかりとボールをシェアし、一瞬の隙を見逃さなかったコリンズワースが3ポイントシュートを射抜く。さらに続くディフェンスでは佐々木隆成のスティールから生まれた速攻をモノにし、連続得点で三河を突き放した。それでも、前半終了のブザーとともにガードナーに難しい体勢からの3ポイントシュートを許したこともあり、3点リード(42-39)で前半を終えた。
後半に入ると、前半終盤の勢いを維持した三遠のペースに。ファーストプレーで金丸晃輔がこの試合1本目の3ポイントシュートを決めると、さらに堅守速攻から立ち上がりを7-0のランとして一気に三河を突き放した。そして、3ポイントシュートを1本成功させた金丸が勢いに乗る。ファンブルしかけたコリンズワースからギリギリのパスを受けると2本目の3ポイントシュートを決めきり、その後もフェイントからのミドルシュートと確率良くシュートを沈めていく。金丸だけでなく、メイテン、佐々木も3ポイントシュートで続き、攻守ともにギアを挙げた三遠が67-56とリードを広げて第3クォーターを終えた。
最終クォーターに入っても三遠の勢いが止まらない。3ポイントシュートに加えて、佐々木のペイントアタックからコリンズワースのドライブなど内外バランス良く得点を重ねる。さらに堅守を続けることで速い展開へ持ち込み、残り6分30秒にはアイゼイア・ヒックスのディフェンスリバウンドから細川一輝が3ポイントシュートを沈めてリードを20点に広げた三遠が最終スコア92-71で勝利した。
三遠はメイテンが20得点10リバウンドを記録し、ヒックスと金丸がともに12得点、佐々木が11得点6アシスト2スティールを挙げた。チームとしても三河から13ターンオーバーを奪い、そこから21得点を挙げ、ファストブレイクポイントでも22-6と大差をつけたように、まさに堅守速攻を体現しての勝利となった。
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