ネッツ

チケット単価は高いため、収入自体はリーグ中位にランクイン

今オフ、ネッツはケビン・デュラントのトレード志願が報じられるなど、コート外のゴタゴタが話題となった。結局、デュラントを筆頭にカイリー・アービング 、ベン・シモンズと中心メンバーたちは残留したが、騒動の余波はチームの経営面に少なくないダメージを与えた模様だ。

地元紙『ニューヨークポスト』は、2022-23シーズンにおけるネッツのシーズンチケットの販売枚数が前年比で30%ダウンしたと報じている。ネッツの本拠地バークレーズ・センターは1万7732席あるが、リーグの機密レポートを見た人物の情報としてネッツのシーズンチケットは約5500席で、これはリーグ最下位の数字とのことだ。

ただ、ネッツはブルックリンという全米屈指のビッグマーケットを本拠地としており、チケット自体の価格が他の多くのチームと比べて高額となっている。そのためシーズンチケットによる収入は、リーグ全体で中位にランクインしている。また、同紙はそもそもネッツがシーズンチケットの販売に大きな比重を置いていないという匿名の情報源のコメントを紹介している。

「ネッツは他のチーム程にシーズンチケットの販売に注力していない。彼らは、1試合ごとのチケットの売り上げでより多くを稼げると信じているからだ。ただ、それでもシーズンチケットはビジネスの要であり、チケットの売り上げを代表するものだ」

ちなみに今シーズンのネッツは、全体の半分以上のチケットの値上げを実施しているが、それもシーズンチケットの売り上げ低下の影響があるかもしれない。デュラント、アービングが在籍しネッツはNBA有数のスターパワーを備えるチームだが、一方で不協和音を報じられることは少なくない。いつ大黒柱が放出されて解体されるのかという大きな不安を抱えるチームの高額なシーズンチケット購入を取りやめるファンが多く出ても驚きではない。