川崎は最後まで3ポイントシュートが決まらず、成功率はわずか16.7%

川崎ブレイブサンダースvsシーホース三河の金曜ナイトゲームは、ターンオーバーからの速攻などイージーシュートの機会を多く作り出し、タフなディフェンスで最後まで流れを作らせなかった三河が81-67で勝利した。

ともに形を作るもアウトサイドシュートが決まらず、得点が伸び悩む重い立ち上がりとなったが、細谷将司が連続でコーナースリーを沈め、スティールから角野亮伍の速攻で締めた三河が21-14で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入り、パスミスからダバンテ・ガードナーにワンマン速攻を許すなど悪い流れが続き、開始約1分半で2桁のビハインドを背負った川崎だったが、納見悠仁が流れを変える。納見はドライブからのタフショットを沈めると、シュートチェックに来るマークマンを落ち着いてかわし、冷静に3ポイントシュートを沈めた。さらに納見は篠山竜青のスティールからワンマン速攻のフィニッシャーとなり7連続得点を挙げると、大黒柱のニック・ファジーカスも連続でスコアし、残り5分を切った時点で2点差まで追い上げた。

それでも三河は途中出場の柏木真介がミドルシュートを沈めて試合を落ち着かせる、ハードなディフェンスで川崎のビッグラインナップによる攻撃を最低限の失点に留め、ガードナーやカイル・オクインのパワープレーで7点のリードを保った。

前半の3ポイントシュート成功率が21.3%と低調だった川崎は、後半に入ってもシュートタッチが上がらず、第3クォーターも7本中1本の成功に留まってしまう。さらに連続得点を挙げても、大事な場面でターンオーバーからイージーレイアップを決められるなど自滅した。

一方の三河はピック&ポップからノーマークを作りシェーファー・アヴィ幸樹が2本の3ポイントシュートを沈めるなど、後半に入っても高確率でアウトサイドシュートが決めていく。さらにオクインがインサイドで確実にスコアしこのクォーターだけで8得点を挙げるなど、内外バランス良く得点を重ねた。そして、守っては2度のショットクロックバイオレーションを誘発と、ディフェンスの強度でも上回った。

11点ビハインドで最終クォーターを迎え、反撃のきっかけをつかみたい川崎だったが、ファーストプレーでガードナーに3ポイントシュートを決められてしまう。唯一人タッチの良いファジーカスが個で打開していくも、結果的に3ポイントシュートが30本中わずか5本の成功(16.7%)に終わるなど、アウトサイドシュートの精度を欠き最後まで流れを持ってくることができなかった。

こうしてジワジワと点差を拡大した三河は、ガードナーの1on1で時計を進めつつ、一瞬の隙を突いてトランジションで加点するなど、メリハリのきいたオフェンスで得点を伸ばし快勝を収めた。