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NBA史に名を刻んだ『レジェンド』をオバマ大統領が称賛

11月22日、バスケットボール殿堂入り選手のマイケル・ジョーダンとカリーム・アブドゥル・ジャバーが、大統領自由勲章を授かった。

『大統領自由勲章』は、アメリカの文民にとって最高位の勲章。今回は俳優のロバート・デ・ニーロやトム・ハンクス、ミュージシャンのブルース・スプリングスティーンやダイアナ・ロス、ビル・ゲイツ夫妻も授与を受けている。

ホワイトハウスで開かれた式典では、アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ大統領が「皆に感動をもらった」と受賞者たちを称え、「豊かな人材を誇る米国は最も偉大な国だ」とスピーチした。

バスケットボール好きで知られるオバマ大統領は、とりわけブルズの大ファンで、愛するチームのレジェンドであるジョーダンを、次のような表現で称賛した。

「様々な分野で『○○界のマイケル・ジョーダン』と表現される人物が多い。そう表現するだけで、その人物がどういう人かが分かる。その分野で特に優れ、誰もが知っている人物という意味だ。こういう表現に用いられるというのは非常に稀なこと」

同じく受賞の栄誉を受けたジャバーは、NBA優勝6回(1971、1980、1982、1985、1987、1988)を誇り、歴代最多得点記録保持者(3万8387点)。1967年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校に入学したジャバーが、圧倒的なスタッツを残したことから全米大学体育協会(NCAA)がダンクを禁止したエピソードを、オバマ大統領は引き合いに出した。

「大学での1シーズンで圧倒的な数字を残したことから、NCAAがダンクを禁止した。彼らはその理由としてカリームの名前を挙げはしなかったが、彼にとって不利なルールを設けたのは明らかだった。ある競技が特定の選手にとってやり辛くさせるためだけにルールを変更するというのは、彼がそれだけ優れた選手だったということだ」

NBAからは1950年代に活躍したビル・ラッセルが2011年に受章しており、ジョーダンとジャバーはそれに続いての受章となった。