クレイ・トンプソン

写真=Getty Images

「チームメートが僕を見つけてはパスを出してくれた」

クレイ・トンプソンは一度リズムに乗ったら止まらないタイプのシューターの代表格だ。開幕から7試合を終えて3ポイントシュート成功数わずか5本と深刻なスランプに陥っていたが、一度当たりが出ればそれはもう過去のこと。

トンプソンは、10月29日のブルズ戦でNBA新記録の1試合14本の3ポイントシュートを成功させ、今シーズンのリーグハイとなる52得点を記録。そのシュートタッチは、圧巻の一言に尽きた。

第1クォーターだけで開幕から7試合目までの総数を超える6本の3ポイントシュートを決めたトンプソンは、前半終了までにこちらもNBA新記録となる10本を成功させると、後半もシュートタッチが衰えず、第3クォーターにさらに4本を上乗せし、新記録を樹立した。

これまでの記録は、2016年11月7日に行なわれたペリカンズ戦でステフィン・カリーが記録した13本だった。トンプソンは試合後、レコードホルダーであるカリーから「記録を狙え」と言われたことを明かし、そのアンセルフィッシュな姿勢を称賛した。

「ステフには、『記録を狙えよ』と言ってもらえた。彼のアンセルフィッシュな部分を物語っているよね。それに、KD(ケビン・デュラント)やドレイモンド(グリーン)も一緒で、他のチームメートも僕を見つけてはパスを出してくれた」

トンプソンの個人記録以外にも、前半だけで92点はウォリアーズの球団新記録。ウォリアーズはシーズンハイとなる149点まで得点を伸ばし、ロード3連勝を含む5連勝を記録するなど、早くも連勝街道に乗った。

今後はホーム5連戦の予定。カリー、デュラントに続いてトンプソンも本領発揮となったウォリアーズは、手がつけられない強さを発揮するだろう。この連勝はしばらく止まりそうにない。