「それだけでは彼の評価としては不十分だと思う」
アンドレ・イグダーラはウォリアーズが王朝を作るのに主力として貢献した後、2年間はヒートでプレーしたが、昨年オフにウォリアーズに戻って来た。この時、彼は「ウォリアーズとの関係、ファンとの関係を締めくくる機会だ」と、2シーズン連続で低迷した古巣復帰への覚悟を語っている。そして2015年、2017年、2018年に続いて4度目の、一度は傾いた王朝を立て直すNBA制覇に貢献した。
1年前の時点で彼は「一度は引退を考えたが、あと何年かやれる。それが何年であろうと、僕自身が決めることだ。3年とは言わないけど、1年か2年はやれる」とコメントしている。
NBA19年目のシーズンを前に、彼は現役をもう1年続けるかどうかの決断を下そうとしている。ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カーは彼のロスター枠を空けて、その決断を待っている。
先日、地元スポーツメディアに出演したカーは、「我々は彼が戻って来るのを望んでいる。彼はロッカールームで他に代えの利かないリーダーだ。いや、それだけでは彼の評価としては不十分だと思う」と語った。
昨シーズンのイグダーラはケガもあってレギュラーシーズンで31試合、プレーオフでは7試合にしか出場していない。それでもカーの信頼は全く変わらない。「コンディションが良ければプレーで勝利に貢献してくれるだろうし、プレーしていなくてもロッカールームで他のメンバーにどうすればチャンピオンになれるかを教えてくれる」と指揮官は語る。
これまでカーはイグダーラについて「これまで指導してきた中で最も賢い選手」と繰り返し称賛している。ウォリアーズではステフィン・カリーとクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンと王朝を支えてきた主力が健在だが、若い選手も育ちつつあり、彼らに勝ち方を教えるメンターが必要だ。特にジョナサン・クミンガはルーキーシーズンにイグダーラから多くを学び、コート上で結果を出してきた。
カーは強要こそしないが、イグダーラに「No」とは言わせないつもりだ。イグダーラは間もなく決断を下す。