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守備からリズムを作り、ビールの復帰戦を白星で飾る

ブラッドリー・ビールが欠場してから3連敗、2勝8敗と苦戦が続いていたウィザーズ。だが11月17日のニックス戦ではビールが復帰、エースのジョン・ウォールも質の高いパフォーマンスを見せて連敗を止めた。

ウィザーズは序盤からウォールのぺネトレイトが効果的に決まり、アシストを連発する。自らのアシストにはならなくても、ディフェンスを引きつけてズレを生じさせ、ノーマークを作り出した。

ウォールに牽引されたウィザーズは徐々に点差を広げ、前半を52-42と10点のリードで折り返す。

後半に入るとウィザーズはディフェンスを引き締める。カギとなったのは、前日のピストンズ戦で35得点を記録したニックスのクリスタプス・ポルジンギスへの対策。スクリーンを使ったオフェンスに対し、連動したヘルプディフェンスでノーマークを作らせず、第3クォーターはマーキーフ・モリスの完璧な対応で0点に封じ込んだ。

パスの出しどころを見つけられないジョアキム・ノアがタイムアウトを要求するなど、ウィザーズの堅守にニックスはフラストレーションを溜めていく。第3クォーター残り7分、ニックスのノアがリバウンド争い時にファールを主張し、テクニカルファールをコールされる。これで得たフリースローをビールが確実に沈め、ここからウィザーズがリズムに乗った。

激しいディフェンスでターンオーバーを誘発しての速攻を連発。ここからの4分半で21-7のラン、85-58とほぼ勝負を決めた。この間、ウォールは3本のスリーポイントシュートを含む12得点でチームを引っ張っている。

87-65で迎えた第4クォーター、セカンドチームで戦うウィザーズは、ニックスのデリック・ローズやポルジンギスの猛反撃を受けるも、セーフティーリードを保ちつつ、最終的に119-112で勝利した。

ウォールが23得点11アシストのダブル・ダブルを記録。オット・ポーターが21得点、ビールは復帰戦ながら18得点を挙げた。

ウィザーズのウォールとビールはリーグでもトップクラスのバックコートコンビになれる資質を持っている。スタッツが勝ち星に直結してこなかったが、今日の勝利を機に2人のケミストリーでこれから巻き返しを狙う。

ウィザーズのディフェンスに手を焼き、フラストレーションが溜まったノアはテクニカルファールを犯してしまった。