勝利への執念が実ったSR渋谷、最大22点ビハインドを覆し連敗を6でストップ

2018/10/28
Bリーグ&国内
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サンロッカーズ渋谷

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

ゾーンが機能し、前半は横浜が支配

サンロッカーズ渋谷vs横浜ビー・コルセアーズ第2戦。昨日の第1戦は79-84と惜敗したSR渋谷だったが、今日の試合では最大22点のビハインドを背負うも、後半にディフェンスの強度を上げ速攻を繰り出し、77-73と劇的な逆転勝利を収めた。

前半は完全に横浜のペースとなった。ロバート・サクレがイージーレイアップをミスしたのに対し、杉浦佑成のパスミスから田渡凌がワンマン速攻を決め、アウトナンバーからアマンゼ・エゲケゼが3ポイントシュートを沈める。6本中4本と高確率で3ポイントシュートが決まり、26-17と横浜が先行した。

24秒バイオレーションを誘発し、エアボールになるタフショットを連続で打たせるなど、ゾーンディフェンスが機能し横浜がリードを広げる。第2クォーター残り4分、このクォーターだけで4本の3ポイントシュートを含む、17得点の荒稼ぎを見せた細谷将司の3ポイントシュートが決まり、この日最大となる22点のリードを奪った。

だがムービングスクリーンなどで本来のプレーができなかったライアン・ケリーが、個人技で打開し10得点を挙げ、どうにか15点ビハインドまで戻して前半を終えた。

サンロッカーズ渋谷

堅守&速攻&男の意地で逆転勝利

後半、横浜はこのリードが慢心を生んだ。指揮官のトーマス・ウィスマンが「前半良いバスケができていたが、ハーフタイムで喜びすぎて浮足立って、渋谷さんがディフェンスの強度を上げてきた時に、ガードたちが対応しきれず自滅した」と話したように、ここから失速した。

SR渋谷はディフェンスの強度を上げて横浜オフェンスを停滞させると、前半にはなかったディフェンスから走る展開に持ち込み点差を縮めていく。6つのターンオーバーを誘発し、それを得点につなげていったSR渋谷はこのクォーターを6失点に封じ、ケリーやロバート・サクレなどの得点で5点差まで詰めよった。

そして最終クォーターもSR渋谷のペースで試合は進み、開始3分が経過したところで、セカンドチャンスからサクレがシュートをねじ込み、60-59とついに逆転に成功。

その後、横浜も息を吹き返して一進一退の攻防が続くが、5分を残しインサイドの要であるジャボン・マックレアがファウルアウトとなった。そして伊佐勉ヘッドコーチが「ガードでもビッグマンでも関係なく、男の意地でとにかくボールをつかみにいけ」との指示を遂行し、SR渋谷はシュートが外れても、誰もがオフェンスリバウンドに意識を集中しポゼッションを渡さず主導権を握った。

残り18秒、エゲケゼの3ポイントシュートを浴び72-71と迫られるが、サクレがファウルゲームで得たフリースローを確実に2本成功させる。そして同点を狙った細谷の3ポイントシュートが外れたところで勝負アリ。その後もファウルゲームを乗り切り、SR渋谷が77-73で接戦を制した。

サンロッカーズ渋谷

「勝てたことでチームの雰囲気も変わる」

勝利した伊佐コーチは「後半に戦術を変えて選手たちが100%遂行してくれて、あきらめずやったことでこういう結果になったと思います」とコメント。

後半の反撃を生んだ強度の高いディフェンスについては「ボールプレッシャーの部分で間合いを詰めました。強度に関してはビッグマンのラインを上げることによって自然に強度が上がるディフェンスもある。もう一歩前に出たことで自然に選手たちがハッスルしてくれた」と明かした。

一方、敗れた横浜のウィスマンコーチは「がっかりの一言に尽きる」と逆転負けに肩を落とし、「向こうがどれだけ必死にやってくるかを理解できていなかった、勝つべき試合を落とした」とネガティブな発言が目立った。

SR渋谷は今日の勝利で連敗を6でストップし、伊佐ヘッドコーチ新体制での初勝利となった。「内容も問いたいが、今はそう言ってる場合ではない。勝てたことでチームの雰囲気も変わるし、この1週間を良い形で臨める」と意気込んだ。次節はアウェーで千葉ジェッツとの対戦が組まれており、連敗ストップの勢いそのままに、浮上のきっかけをつかみたいところだ。