ウィル・バートン

「デンバーでチームを助けたのと同じことをやるだけだ」

今オフ、ナゲッツからウィザーズへトレードされたウィル・バートンが、ナゲッツの地元紙『デンバー・ポスト』の取材に対し、移籍を知った時の心境や新天地の印象を語っている。

31歳のバートンは、2014-15シーズン途中にナゲッツに加入すると直近4シーズンは先発の座を務めていた。昨シーズンも71試合出場で平均14.7得点、4.8リバウンド、3.9アシストを記録し主力の一人となっていたが同僚のモンテ・モリスとともに、イシュ・スミス、ケンテイビアス・コルドウェル・ポープとの交換トレードでウィザーズへと活躍の舞台を移すことになった。

長年に渡ってナゲッツに在籍していたバートンだが「驚いたけど、大きなショックというほどではなかった」と移籍を知らされた時の気持ちを振り返る。「8年間も在籍して、多くのことを成し遂げていた。長くいた場所を離れるのは常にショックだけど、同時にそれを受け入れ、新しい章を迎えることができる」

リーグMVPのニコラ・ヨキッチを擁し優勝候補の一角と評されるナゲッツと違い、過去5シーズンで勝ち越したのは一度のみのウィザーズでは、まずポストシーズン進出が現実的な目標となる。

ただ、バートンはすでに気持ちの切り替えはできている。「デンバーでの章は終わったんだ。トレードの背景に何があったのかを考えることはない。頭の中はウィザーズに向かっていて、デンバーでチームを助けたのと同じことをやるだけだ」と意気込みを語っている。

ウィザーズの指揮官ウェス・アンセルドJr.は、かつて2015-16シーズンから6シーズンに渡ってナゲッツでアシスタントコーチとアソシエイトコーチを務めており、バートンとは旧知の仲だ。指揮官にとってバートンは、自身のバスケ哲学をよく知る人物であり、新天地でもナゲッツ時代と同じく主力としてチームを支えていくことは間違いない。