8月3日から契約延長が可能、オプション行使で来夏にはフリーエージェント
昨シーズン、4年ぶりの王座奪還を果たしたウォリアーズだが、中心選手たちの契約終了が相次いで迫っている。
クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの契約は新シーズンを含め残り2年となっているが、トンプソンは7月6日、グリーンは8月3日から契約延長が可能になる。アンドリュー・ウィギンズは新シーズンが契約最終年で、ジョーダン・プールは10月15日までに新契約で合意できない場合、シーズン終了後に制限付きフリーエージェントになる。ウォリアーズはリーグ随一の資金力を持っているが、ラグジュアリータックスを含めるとすでに3億4000万ドル(約460億円)を人件費に費やしており、流石にこれ以上の負担は厳しい。
こういった状況の中『The Athletic』は、グリーンがマックス契約を要求すると伝えている。現行の契約において、グリーンの年俸は新シーズンが2580万ドル(約35億円)、2023-24シーズンが2750万ドル(約37億2500万円)となっているが、プレーヤーオプションを行使すれば来オフにはフリーエージェントになれる。そしてグリーンのマックス契約は4年総額1億3840万ドル(約187億4500万円)だ。
グリーンは鋭い読みと洞察力を生かした巧みなディフェンスと非凡なパスセンスの持ち主で、過去8シーズンで4度のNBA制覇に貢献してきたウォリアーズの中心選手であることは間違いない。ただ、一方で昨シーズンのレギュラーシーズンの出場は46試合となり、過去3シーズンで合計152試合の出場に留まるなど、近年は故障に苦しんでいる。
また、ウィギンズやプールを引き留めるには長期大型契約が不可欠な状況もあり、『The Athletic』はウォリアーズが、グリーンとマックス契約を結ぶ意思はないと報じている。また、少なくとも来シーズンは契約下にあることが確定しているため、交渉自体を今夏に行う計画はないと予想している。しかし、そうなった場合、歯に衣着せぬ物言いで知られるグリーンが、どんな反応をするのか。オフコートの大きな話題にならないか注目を集めることになりそうだ。