3ポイントシュート成功率、スティール数でチームトップ
男子日本代表は昨日行われたアジアカップ第2戦のシリア戦に117-56で勝利し、グループリーグ2勝目を収めた。
直近の15年間におけるアジアカップ最多記録となる、(52本中)27本の3ポイントシュートを成功させたことがこの大勝を生んだことは間違いない。特に9本成功の須田侑太郎、7本成功の富永啓生のパフォーマンスは素晴らしく、先発の西田優大も「啓生と須田さんが出ている時間帯は、打てば入るんじゃないかみたいな期待を持ちながらベンチで見てました。実際に入って、お祭り騒ぎというか、ベンチでわちゃわちゃできて楽しく試合できました」と、試合を振り返っている。
チームメートの活躍を素直に喜ぶ西田だが、彼もこの試合で放った2本の3ポイントシュートを確実に沈めた。また、初戦のカザフスタン戦でも5本中4本の3ポイントシュートも決めており、3ポイントシュート成功率は85.7%とチームトップの数字を残している。さらに言えば、西田は2試合で7スティールとこちらもチームハイを記録していて、攻守両面で安定したパフォーマンスを続けている。スティールに関して西田は「河村だったり(富樫)勇樹さんが前線からプレッシャーをかけてくれて、それで相手のリズムを崩すことができているので、結果として僕がスティールできているだけ」と謙遜する。
西田は「シュートタッチは悪くないですし、そこはブラさずにやっていきたい」と、シューターとしての役割に一定の満足感を示したが、「もう少しペイントアタックができてもいいのかな」と、ドライブの少なさを気にしている。昨日の3ポイントシュートの爆発は、変則的なディフェンスを行いシューターへのチェックが軒並み甘かったシリアの拙い守りに助けられた部分が大きい。Window3で大敗したオーストラリアのように、世界トップクラスのチームは簡単にノーマークを作らせてはくれないため、3ポイントシュートを打つ前の『崩し』が試合のカギを握る。
それが分かっているからこそ、西田は「相手も大きくなってフィジカルも強くなるので、周りが良いシュートを打てるようにペイントアタックを狙っていきたい」と語り、このように明日のイラン戦へ意気込んだ。
「大きい選手もいますけど、だからといって僕たちが怯むわけではないですし、自分たちのバスケットをちゃんとやれば、相手は40分間ついてこれないと思います。オーストラリア戦は外だけを回して単発になって、1対1で打開しようとしていた部分がありました。今大会はボールもよく回ってチームオフェンスができていますし、自分たちのペースでバスケをすれば良い結果に繋がると思います