マルコム・ブログドン

プレーメーカー不足とセカンドユニットの得点力不足を一気に解消

セルティックスは昨シーズンに2009-10シーズン以来となるNBAファイナル進出を果たしたが、プレーメーカー不足とベンチ層の薄さを露呈し、ウォリアーズに敗れた。迎えたオフシーズン、セルティックスはこの2つの問題を一気に解決するべく、マルコム・ブログドンとダニーロ・ガリナーリを獲得した。

ブログドンは2016年のドラフト全体36位でバックスに入団し、その年の新人王を受賞。バックスで3シーズンを過ごした後、ペイサーズにトレードされた。直近の2シーズンで平均20得点前後を挙げるなど、ペイサーズ加入後はチームを牽引する活躍を見せたが、プレーオフには3年間で1度しか出場できず、昨シーズンはケガの影響で36試合の出場に留まった。ブログドンはこれまでのキャリアを振り返りつつ、優勝争いができるセルティックスに加わったことを喜んだ。

「ミルウォーキーでの最初の3年間で高いレベルでの勝利を経験した。インディアナの1年目は堅実なシーズンだったけど、その後の2シーズンはラフだった。だから、このレベルに戻ることは僕が望んでいるすべてだった。優勝を目指し、優勝のために犠牲を払える選手と競い合うことができる」

そして、ブログドンは自身の持つスキルセットがセルティックスの助けになると確信している。「ゲームを読む力、ゲームクロージング力、正しい判断力、そしてディフェンス。この4つがこのチームの財産になるんだ」

また、ブログドンはマーカス・スマートとの共闘も楽しみにしているという。「チームは彼を助けるために僕をここに連れてきた。僕はマーカスをプッシュする。僕たちは異なるスキルセットを持っているから上手くプレーできると思うし、彼とチームメートになることを楽しみにしているんだ」

キャリア平均15.6得点を誇るガリナーリはベンチの得点源として期待されている。キャリアのほとんどで先発を務めてきたガリナーリだが、ホークスに所属した直近の2シーズンはベンチからの出場が主だった。来月に34歳を迎えるガリナーリは「(ベンチ起用を)受け入れると決めた動きだった」と当時を振り返りつつ、「プロとしてアジャストしないといけないことがいくつかある。やれることは何でもやらなければならないんだ」と続けた。

他チームであれば、先発起用されてもおかしくはない実力者を加えたセルティックス。弱点を補う完璧な補強で、2007-08シーズン以来の優勝を視野に入れた。