「リーダーとして今までの経験を若手に伝えていくことは大きな役割」
7月12日からインドネシアで行われるアジアカップ2022を前に、日本代表に合流した渡邊雄太が会見に応じた。
渡邊にとって日本代表の活動は東京オリンピック以来となる。NBAでの戦いを終え、来シーズンの去就が決まっていない難しい状況だが「今年の夏も代表選手として活動したい思いが強かったです。7月は自分にとっても良いタイミングでした」と、強い気持ちを持って代表に合流したことを明かした。
渡邊は3ポイントシュートとディフェンスが主な役割となる『3&D』プレーヤーとして高い評価を受け、ラプターズとの契約を勝ち取った。トム・ホーバスはアグレッシブなディフェンスと3ポイントシュートを多用するスタイルであり、渡邊はそのスタイルとの相性の良さに自信を持っている。「スモールラインナップで、5人でしっかりと足を動かして、シュートをクリエイトしていくプレーは好きです。自分にも合っていますし、彼のバスケにアジャストするのにそこまで時間はかからないと思います」
今回のメンバーは若手が多く、初めてA代表に選出された選手も少なくない。そのため、渡邊は自身の豊かな経験を若手に伝えるとともに、リーダーシップを持って日本を引っ張っていく姿勢を示した。「リーダーとして、国際大会を何度か経験している者として、今までの経験や学んできたモノを若手に伝えていくことは大きな役割になってきます」
国際試合は普段では味わうことのできないサイズの違いやインテンシティの高さを実感できる貴重な場だ。さらに言えば、新たなスタイルへのアジャストを加速させる機会でもある。それでも渡邊にアジアカップをただの経験の場と考える気は毛頭なく、結果にもこだわる所存だ。
「若い選手が多いからといって、経験だけで終わらせるつもりはありません。僕は勝ちにいきます。それはチームの全員が思っていることです。ヘッドコーチは予選ラウンドの3試合を全勝して、1位で通過するのが直近の目標と言っていました。まずはその3つを全勝できたらと思います」