西田優大

張本「彼を研究してチームに持ち帰ってみんなに伝えたい」

Bリーグは会見を開き、2022-23シーズンの開幕カードを発表した。B1は9月29日に先出し開幕戦として名古屋ダイヤモンドドルフィンズvsシーホース三河が行われることになった。

登壇した島田慎二チェアマンは主に3つの理由から、今回の先出し開幕戦を名古屋Dvs三河にしたと語った。「昨年は沖縄でやり、関東圏も多かったです。今回、B1に4クラブがひしめく愛知県のバスケットボールを盛り上げていきたい思いがありました。その中で代表選手がたくさんいる両クラブのこのカードはベストだろうと。今までと違う場所でやりたかったこと、東海地区を盛り上げたかったということ、魅力的な選手が多かったこと、これらを総合的に判断して決めさせていただきました」

今回の会見には名古屋Dの張本天傑、三河の西田優大がリモートで出演した。張本はこの開幕戦で東海地区でのバスケ人気の上昇を狙っている。「愛知県のバスケットボール競技人口は全国でも多いほうですが、集客では東地区のチームに足りない部分もありました。僕たちの熱い開幕戦によって、愛知県のバスケットを盛り上げていきたいです。最終的には総動員数で東地区のチームを上回るように頑張っていきたい」

Bリーグは2026年からカテゴリーを再編し、構造改革を行う『新Bリーグ構想』をすでに打ち出している。新B1に入る条件の一つに、1試合平均4000人の入場者数があり、その条件を満たさなければ、いくら強いチームを作ったとしても、B1のライセンスは得られない。先出し開幕戦をホームのドルフィンズアリーナで開催できるだけに、張本が上記のように意気込んだのは理解できる。

そして、張本は三河のキープレーヤーに西田を挙げた。「警戒する選手は隣にいる西田優大選手です。皆さんもご存じの通り、日本を代表するスコアラーで、昨年度から三河さんを代表するような選手になったので、彼をどう抑えるかがポイントになってくると思います」

張本と西田はアジアカップ2022に挑む日本代表に選出されており、現在はチームメートという間柄だ。そのため張本は「この夏を通し、彼を研究してチームに持ち帰ってみんなに伝えたい」と、代表活動の中で西田の弱点を探すという。

一方の西田も張本を要注意人物に挙げつつ、このように開幕戦への意気込みを語った。「天さん(張本)を始め、須田(侑太郎)さんだったり、(齋藤)拓実さんだったり、代表に入るような選手が多いので、先輩方のプレーには警戒しながら臨みたいと思います。3ポイントシュートとドライブが僕の強みでもあるので、そこをしっかり見せたい」

また、三河はアウェーに乗り込んでの試合となるが、西田は「ドルフィンズアリーナということで気合も入ります。昨年、僕がキャリアハイを出した場所でもあるので、また何か起こるんじゃないかと感じています」と自信をのぞかせた。自身が言うように、西田は3月23日の名古屋D戦で7本中6本の3ポイントシュート成功を含む30得点のキャリアハイを記録した。

相性の良い会場で西田が再びキャリアハイ級のパフォーマンスを見せるか。それとも、張本のスカウティングがそれを上回るか。先出し開幕戦は9月29日、ドルフィンズアリーナで19時5分ティップオフの予定だ。

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