今野翔太

「最後の最後まで現役を続けるのか、違う道を選ぶのかを悩みぬきました」

西宮ストークスは今日、今野翔太が現役引退することを発表した。

現在37歳の今野は大阪出身、182cm84kgのシューティングガード兼スモールフォワード。高校卒業後は大阪学院大に進学し、4年時には関西リーグ優秀選手に選ばれ、チームを初のインカレ出場に導いた。そして、大学卒業後の進路をプロ選手に定めると、当時のbjリーグのトライアウトを経て、ドラフト外ながら2007年に地元クラブの大阪エヴェッサに入団した。

プロキャリアをスタートさせた大阪で6シーズンをプレーすると、2013-14シーズンは信州ブレイブウォリアーズに移籍した。翌2014-15シーズンから再び大阪に復帰し、そこからBリーグ4年目の2019-20シーズンまでの6シーズンを過ごたように、キャリア15シーズンのうち12シーズンを地元の大阪でプレーした。そして、2020年夏に西宮に移籍。当時はすでに35歳のベテランだったが、西宮での1年目は出場した58試合中56試合で、昨シーズンも54試合中36試合で先発を務めた。また、昨シーズンは谷直樹とともにダブル・キャプテンを務めてチームを引っ張ってきた。

今野はクラブを通じて「プロバスケットボール選手 今野翔太 は2021-22シーズンをもちまして、引退することを決意いたしました」と発表し、次のコメントを綴っている。「最後の最後まで現役を続けるのか、違う道を選ぶのかを悩みぬきましたが、今後の人生、家族、子どもたちの未来、そしてバスケットボール界の未来を考えた時、この選択がベストだと思い決断をしました」

「体はまだまだ動きますが、後悔はありません。選手として15年プレーできたことは、家族をはじめ、応援してくださったみなさんの後押しがあったからこそだと心から思っています。2年前に西宮ストークスに移籍をし、温かく出迎えてくれた球団、スポンサー様、選手・スタッフ、メディアの方々、ブースターの皆様。感謝しかありません! 西宮ストークスで最後にプレーできて本当に良かったです!!」

「今後は経営者として、指導者として、相変わらず沢山のことにチャレンジしながらバスケットボールに恩返しをしていければと思っています。バスケットゴールの寄贈活動も続けていきます。最後に、大阪エヴェッサ、信州ブレイブウォリアーズ、西宮ストークスで僕と関わってくださった皆様、15年間本当にありがとうございました!」