水曜の敗戦からリバウンドを修正しての快勝
10月20日、アルバルク東京がホームで川崎ブレイブサンダースと対戦。18得点12リバウンドのダブル・ダブルを達成した竹内譲次を筆頭に、アレックス・カーク、ミルコ・ビエリツァとインサイド陣が奮闘してリバウンド争いを制したA東京が89-67で川崎相手に圧勝した。
第1クォーター中盤、A東京は竹内の連続得点などで13-6とリードを奪うと、その後も負傷の小島元基に代わってプレータイムを得ている齋藤拓実が3ポイントシュートを決めるなど、バランスの取れたオフェンスで23-17と先手を取る。だが、第2クォーターに入ると川崎はA東京のフィールドゴールを19本中4本成功と抑え込むと、シェーン・エドワーズの得点などで追い上げ、前半は36-36の同点で終わる。
だが、第3クォーターに入ると、川崎の北卓也ヘッドコーチが「ポイントは第3クォーターで、セットプレーの指示をやろうとしすぎて展開が重くなってしまいました。そしてプレッシャーディフェンスを受けて、試合の流れが相手に行ってしまいました」と振り返るA東京の攻勢に。田中大貴、竹内の活躍によって残り6分45秒にA東京のリードは12点にまで広がった。
その後、川崎も盛り返してA東京の7点リードで第4クォーターを迎えるが、試合の流れは変わらず。このクォーター序盤、A東京は安藤誓哉の3ポイントシュートから竹内のファストブレイクで再び68-56と突き放す。その後は、北ヘッドコーチが「10点差がついてから慌てて早打ちをし、負けていて早く追いつきたいというメンタルが出てチームディフェンスが少し崩壊していました。第4クォーターの中盤の前くらいに、シュートを打てばいいのにパスを回してターンオーバーをして走られる。そこでタイムアウトを取ったら今後はシュートを打つが、入らずに走られてしまいました」と語るように、川崎は攻守の歯車が狂い、最終的にA東京が22点の大差をつけた。
2敗目を喫した川崎、ファジーカスの復調がカギに
快勝にA東京のルカ・パヴィチェビッチヘッドコーチは、「強い川崎さん相手に、選手たちは自分たちの『らしさ』を出して、強いプレーをしてくれました。今日のような試合は、すべてのクォーターでしっかり戦うことが必要です。ディフェンスで波をつかみインテンシティレベルを下げずに戦って勝つことができました」と振り返る。
そして、指揮官は水曜日の敗れた栃木戦では主な敗因となったオフェンスリバウンドを、今日は6つに抑えたことが大きかったと続ける。「水曜日、栃木を相手に18のオフェンスリバウンドを許し、重要な試合で負けてしいました。今日はとにかく、前回の反省を生かし、徹底的にオフェンスリバウンドに入らせないようにミーティングで話をしました。ファジーカス、マクリン、エドワーズとサイズのある相手に対し、何がなんでもディフェンスリバウンドを取る。ここはしっかりできたと感じています」
この試合、A東京はオフェンスリバウンドに限らず、竹内、カーク、ビエリツァの3人が揃って3ポイントシュートを沈めて計52得点24リバウンドをマーク。川崎のファジーカス、マクリン、エドワーズの強力トリオ(45得点23リバウンド)と互角以上に渡り合ったことが勝敗を分けるカギとなった。
川崎が明日リベンジを果たせるかは、16得点を挙げるもフィールドゴール13本中5本成功に終わったファジーカス、12得点も3ポイントシュート8本中1本成功に終わった辻直人の逆襲が必要となってくる。
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