ブラッドリー・ビール

ポルジンギス、クーズマ、八村らと優勝を目指す

去就が注目されていたブラッドリー・ビールだったが、意外にも早々に結論を下したようだ。

『ESPN』によれば、ビールはプレーヤーオプションが付けられたウィザーズとの契約最終年を破棄してフリーエージェントになり、同球団と5年2億4600万ドル(約331億円)のマックス契約を結び、残留する可能性が高いという。

今夏フリーエージェントになる権利を保持していたビールは、ついにウィザーズを離れて優勝を狙えるチームに移籍するとも言われていた。ただ、『Bleacher Report』とのインタビューでも「優勝が可能と思えるチームかどうかが決断を下す基準になる。もしそれが(ワシントン)DCで可能と思えば、そうする。周囲には自分の決断を尊重してもらいたい」とも語っていたため、クリスタプス・ポルジンギス、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ、八村塁を擁するウィザーズのポテンシャルを信じて再契約を決断したのだろう。

6月28日に29歳の誕生日を迎えるビールの全盛期は、大きなケガがなければ今後数年は続く。時期尚早の話ではあるが、仮にビールの期待通りにことが進まず、ウィザーズの戦績が伴わなければ、新たな契約期間中に優勝が可能な強豪へのトレードを球団に要求することも可能だ。トレードで退団する場合でも、ウィザーズと結ぶマックス契約は移籍先のチームに引き継がれるため、ビールにとって経済的なダメージはない。

いずれにしても、ビールは今後もウィザーズで優勝を目指す道を選んだ。昨シーズン途中のトレードで加わったポルジンギスとのデュオがどう機能するのか、来シーズンもウィザーズから目が離せなくなりそうだ。