勝負どころでのフリースロー失敗と、オフェンスの決定力不足が響き競り負ける
3×3ワールドカップ、女子日本代表はグループリーグ最終戦でドイツと対戦。ともにタフなディフェンスを続け最後まで息詰まる激闘となったが、ここ一番でのプレーの遂行力に欠けた日本は13-17で敗れた。今回の結果で日本とドイツは2勝2敗で並んだが、直接対決の結果でドイツに上回られ、上位3チームが進める決勝トーナメントへの切符を逃した。
試合の出だし、日本は山本麻衣の2ポイントシュートで先制し、5-0とリードを広げる。だが、高さのアドバンテージを生かしたインサイドアタックで盛り返され、残り6分で8-8と追いつかれてしまう。日本はすぐに山本の得点で再び2点をリードしたが、ここからオフェンスにミスが続き、残り4分にはスティールを許してノーマークから2ポイントシュートを決められるなど、一進一退の攻防が続いた。
それでも、日本は1点リードで迎えた残り1分50秒にドイツからチーム7個目のファウルを誘発し、2本のフリースローを獲得。だが、ここで痛恨の2本失敗に加え、3秒バイオレーションなどミスが続いた。こうした拙攻で突き放すチャンスを逃した日本は、心身ともに苦しい状況の終盤にゲームハイの9得点を挙げたレオニー・フィービッヒによる189cmのサイズを生かしたドライブを止められず連続得点を献上し、土壇場で勝ち越しを許した。ここから盛り返す力は残っておらず、無念のグループリーグ敗退となった。
日本は高さで劣るインサイドを身体を張って守ったが、持ち味の2ポイントシュートが6本中2本の成功のみと低調に終わった。アドバンテージのあった機動力やアウトサイドシュートを上手く生かせないまま、日本の挑戦は終わった。