オースティン・リバース

写真=Getty Images

「自分たちのことを無視されているように感じる」

レブロン・ジェームズが西カンファレンスのレイカーズに移籍したことで、2018-19シーズンの東カンファレンスは、5、6チームによる争いになると見られている。その中でも、優勝候補筆頭に挙げられているチームは、セルティックスとセブンティシクサーズだ。セルティックスは昨シーズン、カイリー・アービングとゴードン・ヘイワードを欠きながらもカンファレンス・ファイナルに勝ち進んだ。シクサーズはジョエル・エンビードとベン・シモンズら若く、才能に溢れた選手が揃い、頭一つ抜けているという意見も多い。だが今シーズンからウィザーズでプレーするオースティン・リバースは「自分たちにも東を制するチャンスはある」と、気炎を揚げている。

リバースは、『CBS Sports』に「自分たちのことを無視されているように感じる」とコメント。「このチームは、ここ4、5年近くプレーオフに進出しているじゃないか。今年のオフには、ドワイト・ハワード、自分、ジェフ・グリーンを加えたのに、誰もチームの話をしない。話題にされていないけれど、それで構わないよ。シーズン開幕までは何の意味もない話だし、開幕後、自分たちが結果を残せばいいわけだから。数チームに対する期待も理解はできるけれど、自分たちにだって東を制するチャンスはある」と、続けた。

東はセルティックスとシクサーズ以外にも、昨シーズン大躍進を遂げたペイサーズ、レギュラーシーズンを首位で終えたラプターズ、成長著しいヤニス・アデトクンボ率いるバックス、ウィザーズらで上位争いを盛り上げるという意見が多い。今夏ペイサーズに移籍したタイリーク・エバンスも、先日リバースと同様の発言をしたばかりで、そのことを伝え聞くと「たしかに、ペイサーズの力も軽視されているよね」と、リバースは話した。

「彼らはファーストラウンドでキャブズを第7戦まで追いつめた。勝てていた可能性だってあった。活躍した選手(エバンス)を加えたのに、周りはセルティックスとシクサーズのことばかり話題にしている。もちろん、セルティックスとシクサーズは優れたチームだけれど、ペイサーズも自分たちだって負けていない。ペイサーズと僕たちは、同じような状況にいるね」

リバースによれば、ウィザーズはトレーニングキャンプ、プレシーズンを通じ、ペースを上げることに力を注ぎ、プレースタイルを変えようとしているという。二大エースのジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールがキャリアピークを迎えつつある今、ウィザーズが二強時代に風穴を開けることが出来るのか、注目したい。