ロンゾ離脱後のブルズは18勝22敗と大きく失速
ブルズはロンゾ・ボールが今シーズンの残り試合とプレーオフを欠場し、来シーズンに備えることを発表した。
ボールは1月14日のウォリアーズ戦で左膝半月板を損傷し、その2週間後に関節鏡手術を受けた。当時は約6~8週間で復帰すると見込まれていたが、リハビリを進めていく上で痛みが生じたことで来シーズンに備える決断を下した。
今シーズンのロンゾは出場した35試合すべてに先発し、平均34.6分のプレータイムで13.0得点、5.4リバウンド、5.1アシスト、1.8スティールを記録。3ポイントシュート成功率は右肩上がりに向上し、42.3%とキャリアハイの数字を残した。
今シーズンのブルズは下馬評を覆し、序盤から東カンファレンス上位をキープしてきた。『サプライズチーム』として注目され、5年ぶりのプレーオフ進出も決めて成功と言えるシーズンを送っている。だが、直近のヒート、バックス、セルティックス戦にすべて敗れているように、ブルズはプレーオフに進出するような強豪チーム相手に大きく負け越しており、ポストシーズンを勝ち抜くことができるか疑問視されている。
もちろん、1月下旬にアレックス・カルーソが右手首の骨折で戦線離脱したことも失速した要因に挙がる。それでも、ロンゾが欠場して以降は18勝22敗と、司令塔不在の影響が顕著に数字に表れている。ビッグマン相手にもフィジカル負けしないファイタータイプを揃え、運動量をベースにした戦い方をするブルズにとって、ロンゾがプレーオフに出場できないことは大きな痛手となる。