ホーキンソンはシーズンハイの31得点と19リバウンドを記録
信州ブレイブウォリアーズが3連敗中、富山グラウジーズが4連敗中と、ともに負けられない状況で迎えた水曜ナイトゲームは、ホームの信州が78-71で勝利して連敗から脱出した。
この試合で信州は岡田侑大が諸事情により、富山は2月2日の島根スサノオマジック戦以降欠場が続いているジュリアン・マブンガがコンディション不良により欠場した。
信州は序盤で持ち味の堅守を見せる。オフボールでも距離感を詰めたディフェンスで簡単にパスを繋がせず、ペイントエリア内では富山の大黒柱、ジョシュア・スミスとドワイト・ラモスをダブルチームで対応。キックアウトにもすぐにカバーに入り、第1クォーターの失点を10に抑えた。オフェンスでは熊谷航が3ポイントシュートにドライブと積極的にリングにアタックしてチームを牽引する。
一方の富山は第1クォーターで10-20と出遅れたが、第2クォーターになると攻守ともにプレースタイルを変えて立て直す。オフェンスでは一度、スミスにボールを預けてディフェンスを引き寄せてから、アウトサイドで素早くボールを回すことで、松井啓十郎と上澤俊喜がフリーで3ポイントシュートを決めて点差を縮めた。また、スミスは起点となるだけではなく、ブライス・ジョンソンのスペースを作り出してはリバウンドに飛び込んでファウルを獲得し、前半だけでウェイン・マーシャルから個人ファウル3つを奪った。また、富山はディフェンスの強度も上げて信州を苦しめる。スペースを大きく使った2-3ゾーンにより、24秒バイオレーションを奪うなど攻守にリズムに乗り、後半開始1分でラモスが3ポイントシュートを決めて34-34と同点に追いついた。
その後、リードチェンジを繰り返す接戦が続いたが、61-62と信州の1点ビハインドで迎えた最終クォーター残り約5分から再び試合が動き出す。勝久マイケルヘッドコーチが「第3クォーターはちょっとディフェンスの緩みがありましたが、そこから選手がギアを上げて、ビッグショットも決めてくれました」と語ったように、チームの要であるハードなディフェンスから信州が流れをつかんだ。
アンソニー・マクヘンリーがジャンプシュートを決めると、続くディフェンスではスティールからのワンマン速攻を決めてリードを広げる。そして、高い位置からプレッシャーをかけ続けていた前田怜緒も野﨑由之からボールを奪い速攻へ持ち込んでファウルを獲得し、フリースローを2本とも決めて信州が6-0のランで抜け出した。その後は再び点の取り合いとなったが、ジョシュ・ホーキンソンが違いを見せる。富山のゾーンに対して、ホーキンソンはフリースローライン辺りでボールをもらうと、高さと機動力を生かして得点を重ねていき、最終スコア78-71で信州が勝利した。
信州はホーキンソンがシーズンハイの31得点と19リバウンド3アシスト2スティール1ブロック、熊谷が3ポイントシュート4本成功を含む16得点2リバウンド3アシストを記録した。また、前半で個人ファウルを3つ犯していたマーシャルだが、後半はファウルに気をつけつつも身体を張ってスミスと対峙し、ファウルアウトになることなく、8得点4リバウンド4アシストで勝利に貢献した。
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