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幼い頃からウォルトンを知るマクヘイルが太鼓判を押す

1980年代、ラリー・バード、ロバート・パリッシュとともにセルティックスに3度の優勝をもたらしたケビン・マクヘイルは、今シーズンからレイカーズで采配を振るルーク・ウォルトンの指導者としての力量を高く評価している。

ウォルトンの父であるビル・ウォルトンとセルティックスで一緒にプレーしたマクヘイルは、幼い頃のウォルトンを知る人物だ。自身も引退後にティンバーウルブズ、ロケッツでヘッドコーチを務めたマクヘイルは、ウォルトンが1年目から成功を収められると『Boston Globe』に語った。

「ルークのことは、彼がまだ幼かった頃から知っている。今シーズン終盤には白髪も増えているだろうが、素晴らしい仕事をするはずだ。ただ、レイカーズの成功は、チーム一丸となったディフェンスのレベルアップ次第だね」

マクヘイルが指摘する通り、レイカーズは昨シーズンの平均失点でリーグ27位の106.9を記録。被フィールドゴール成功率に至っては29位の47.3%と散々で、いかに守備が機能していなかったかが分かる。当然、ウォルトンは守備強化に努めているのだが、プレシーズンゲームでは序盤に軽率なミスから相手にリードを広げられて敗れるパターンが多く、戦績は2勝5敗と負け越したものの、随所でディフェンスの改善も見られた。

現役時代にレイカーズで2度の優勝に貢献したウォルトンは、指導者に転身後ウォリアーズのアシスタントコーチとして評価を高め、36歳という若さでレイカーズの未来を託された。マクヘイルは、幼かったウォルトンが伝統あるレイカーズのヘッドコーチに就任したことが信じられないようで、ウォルトン少年とのこんなエピソードも披露している。

「彼がまだ子供だった頃、自宅にあったソファに油性のペンでイタズラ書きをしたことを覚えている。『ルーク、そんなことしちゃダメじゃないか』としかると、彼はこう言ったんだ。『大丈夫。クッションを引っくり返して置けばいい。心配要らないよ』とね」

セルティックスに黄金時代をもたらしたマクへイルとバード。引退後は二人ともヘッドコーチを務めた経験を持つ。