「最後の5分半は集中して良いディフェンスができました」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズvsレバンガ北海道の第2戦は、勝負どころで集中力を発揮した名古屋Dが89-77で勝利し、2連勝を収めた。
レイ・パークスジュニアの連続得点、齋藤拓実のノールックパスからのコティ・クラークのシュートで名古屋Dが6-0と好スタートを見せる。北海道は第1戦でショーン・ロングがダブルチームを受けて14得点と抑えられたが、この試合ではロングが高い位置でボールを受けてオフェンスを活性化させ、相手のローテーションミスを見逃さずに得点を重ね、拮抗した展開に持ち込んだ。
それでも前半のオフィシャルタイムアウトから名古屋Dがリズムをつかみ始める。クラークがタフショットをねじ込んだり、オフェンスリバウンドに飛び込んだ齋藤がそのままボールをティップしてシュートを決め切るビッグプレーが飛び出す。さらに、シェーン・ウィティングトンの3ポイントシュートにクラークの3点プレーとなるバスケット・カウントなどで一気に突き放すことに成功した。また、第2クォーター終盤には高い位置からのゾーンを仕掛け、北海道から立て続けにターンオーバーを奪った。こうして、第2クォーター残り5分を17-6と圧倒した名古屋Dが44-30とリードを広げて前半を終えた。
それでも名古屋Dは第3クォーター終盤にリズムを乱し、ディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストなどでデモン・ブルックスに3連続バスケット・カウントを与えてしまい、60-54と点差を詰められる。最終クォーターに入ってもブルックスの猛攻を止めることができずに、69-65と4点差でオフィシャルタイムアウトへ。
「昨日よりも今日はステップアップしたと思います」
しかし、ここから齋藤が冷静なゲームメークを見せて、名古屋Dが再び突き放しにかかる。中東泰斗へのアシストやディフェンスではスティールからの速攻で自ら得点し、残り3分にはリードを2桁に広げた。その後も北海道は食らいついてきたが、残り2分12秒に勝負が決まる。齋藤の速攻を止めようとした橋本竜馬のファウルがアンスポーツマンライクファウルとなり、齋藤はこのフリースローを2本とも決め、ここで得たポゼッションでクラークが3ポイントシュートを沈めて83-70と突き放した名古屋Dが最終スコア89-77で勝利した。
この試合で北海道は前半だけで17ターンオーバーを犯した。佐古賢一ヘッドコーチは「前半のターンオーバーは自分たちの不注意から起きていることが多い」と反省したが、一時は19点ものビハインドを背負いながらも終盤に追い上げを見せた手応えも語った。「昨日よりも今日はステップアップしたと思います。一度離された状態からもう一度追いかけました。このエナジーが昨日は出なかったですが今日は出てきた。コンディショニング的にも上がってきていて、この2試合でゲームシェイプができたんじゃないかなと手応えを得ています」
勝利した名古屋Dのショーン・デニスヘッドコーチは「最初からリードできて良かったですが、北海道も点が取れるチーム。ウチがディフェンスのルールを守らなかった第3クォーターで追いつかれましたが、最後の5分半は集中して良いディフェンスができました」と試合を振り返った。
14得点4リバウンド2アシスト4スティールと攻守に活躍した中東は「後半で北海道のアグレッシブなオフェンスに自分たちが引いてしまい、点差を縮められる苦しい展開になってしまいましたが、そこから再び自分たちの流れでバスケットが展開でき、チーム力が上がっていると思いました」と手応えを語った。
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