効果を実感するJR・スミス「みんなを笑顔にしてくれる」
今のキャバリアーズに必要なのは、癒しだ。敵地で連敗を喫しながら、ホームに戻って臨んだ第3、4戦で連勝をマークし対戦成績を2勝2敗に戻したキャブズの選手たちを救ったのは、ノースカロライナ大学の野球部が飼っているセラピー犬、ゴールデンレトリバーのレミントンだ。
111-102で勝利したセルティックスとの第4戦当日、レミントンがチームを訪問し、JR・スミスやケビン・ラブと交流したという。
セラピー犬の『癒し効果』を大いに感じているのがJR・スミスだ。3月28日に敵地でホーネッツと対戦したキャブズは、試合前に宿舎のホテルで同様にセラピー犬のレミントンと交流。それまで大スランプに苦しんでいたスミスは、ベンチからフィールドゴール9本中8本成功の19得点の活躍で勝利に貢献した。
プレーオフ開幕後もレミントンが何試合かで派遣され、選手の気持ちをリラックスさせる効果があったことから、キャブズは来シーズンからチーム自前のセラピー犬導入を検討している。
スミスは『Cleveland.com』に「レミントンに会うと笑顔になれる。楽しい時間を過ごせるよ」とコメント。また「ただレミントンと遊んでいるだけで気持ちが違うんだ。チームでもセラピー犬を導入しようかどうか話し合ったこともあった。レミントンは、とにかくチームのためになっている存在さ。多くの人に笑顔をもたらしてくれる」とも言う。
ちなみに、レブロン・ジェームズ、ヘッドコーチのタロン・ルーはあまりセラピー犬と触れ合っていないようだが、合う合わないは人それぞれ。気分屋で好不調の波が大きいスミスが気に入ってくれて、これでコート上でのパフォーマンスが安定するならチームにとっては最高だ。
5月23日、TDガーデンで行なわれた東カンファレンス・ファイナル第5戦に83-96で敗れたキャブズは、シリーズ2勝3敗となり、もう負けられない状況に追い詰められた。これからクリーブランドに再び戻り、25日にはクイックン・ローンズ・アリーナで第6戦が行われる。プレーオフもここまで来ると試合日程が詰まって、心身のリフレッシュがなおさら重要になる。4年連続のNBAファイナル進出の可能性を繋ぎとめるためにも、今こそレミントンの出番だ。