「世界が今後どうなるかなんて、誰にも分からない」
3月24日、国際オリンピック委員会(IOC)は、新型コロナウイルスの世界的な大流行による影響を懸念し、2020年の東京オリンピックの開催延期を発表した。
オリンピック延期がもたらす影響は、経済面を含め多方面に出る。そのため今回のIOCの決断には賛否両論あるが、キャバリアーズのケビン・ラブは『ESPN』の番組に出演した際に、「賢明な判断」とIOCを称えた。
「オリンピックは世界中の人がかかわる大会だから、IOCの責任は大きい。先が見えない恐怖がある中で、早くに延期を決めたのはとても賢明な判断だと思う。7月に新型コロナウイルスがどうなっているのか、そもそも海外に行けるのかさえ分からない。経済の先行きも不透明で、スポーツ界だって同じさ。世界が今後どうなるかなんて、誰にも分からないんだから」
東京オリンピックに出場するチームUSAの最終候補にも選出されたラブは、2021年の開催が濃厚とされるオリンピックについて、「出場するとしても、応援する側になったとしても、楽しみにしているよ」と笑顔で語った。
ラブはNBAがシーズンの中断を決定後、試合中止に伴い収入が大幅に減ってしまうホームアリーナのスタッフのために高額の寄付をした。その後も「今こそNBA選手がアスリート以上の存在になる時」とメディアを通じて発信するなど、この騒動の中でも率先して行動している。