「レガシーが次の世代にどんな影響を与えるか」
12月18日、レイカーズvsウォリアーズのハーフタイムにコービー・ブライアントの永久欠番式典が行われた。ステイプルズ・センターの壁に掲げられたコービーの「8」と「24」のユニフォームがお披露目されるにあたり、現在レイカーズの社長を務めるマジック・ジョンソンは「パープル&ゴールドを着た中で最も偉大な男を祝うために、我々はここにいる」と挨拶。コートサイド席で家族とともに穏やかな表情で試合前半を眺めていた彼は、「コービー、コービー」の大合唱でコートに迎え入れられた。
コービーは式典の前に取材に応じ、『レガシー』(遺産)という言葉を使って自身がレイカーズに及ぼした影響を語っている。「この壁の一部になることは、私にとってすべてを意味する。レガシーは本当に重要なもの。私たちは素晴らしいことを成し遂げたと思う。だけど、レガシーについてより重要なことは、次の世代にどんな影響を与えるかなんだ」
Mamba Out ✌️ pic.twitter.com/B8DCjFbe2k
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年12月19日
「8」と「24」。2つの番号が永久欠番となるのはまさに『偉業』だが、どちらの番号がより強かったかを問われたコービーは、こんなジョークで返している。「24番には絶対にないものが8番にはあったよね。そう、髪を生やす能力だよ」
ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーが試合前日、「コービーの式典をやっている時に、ロッカールームに選手を閉じ込めて前半のビデオを見せるなんてできないよ」と語っていたとおり、相手チームのウォリアーズの面々もコートサイドに出て、コービーの偉業を称えた。
盟友シャキール・オニール、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アレン・アイバーソンといった面々が駆け付け、ステイプルズ・センターのコートはさながら『レジェンドの展示会』に。コービーは関係者やファンへの感謝を語り、最後は現役ラストマッチと同じく「Mamba Out」(マンバは去るよ)の言葉で挨拶を締めくくっている。
試合はオーバータイムの末に114-116でレイカーズが敗れた。それでもチャンピオンチーム相手に意地を見せるパフォーマンスだったと言える。レイカーズ指揮官のルーク・ウォルトンも、「我々が築き上げようとしているものが何か、それをコービーに見せることができたと思う」とコメント。
これからレイカーズは「8」と「24」の番号に見守られながらプレーすることになる。コービーはコートを去ったが、そのレガシーが次の世代にどんな影響を与えるかに注目したい。
8 vs. 24: A by the numbers look at Kobe Bryant's two jerseys pic.twitter.com/4yDVo7IqEv
— The Crossover (@TheCrossover) 2017年12月18日