ブルズ退団の可能性が高まる今、古巣がラブコール
再建に舵を切ったブルズが、35歳のドウェイン・ウェイドとの間に残る1年契約をバイアウトする話は、2017-18シーズン中にまとまる可能性が高い。となると、気になるのはその後のウェイドの去就だ。
親友レブロン・ジェームズと再びプレーするためにキャバリアーズに行くのではないか、もしくは自身4度目のNBA優勝のために強豪チームに移籍するのではないか、など様々な憶測が飛び交う中、2003年から2016年までヒートで同じ釜の飯を食ったユドニス・ハスレムは、ウェイドの復帰を希んでいる。
先日プロモーションツアーのためウェイドと中国を訪問したハスレムは、『Sun-Sentinel』に対し「ウェイドとは毎日のように話している。俺が彼に言っていることと、彼が俺にアドバイスしてくれることは同じで、『ありのままを受け入れれば良い』ということなんだ」と語った。
「ブルズがどういう方向に向かっているかは分かっているし、ドウェインがキャリアの残り何年かでどういう方向に進みたいかも分かっている。ビジネス的な部分の影響もあって、両者の希望がいつだって共存できるとは限らない」
ウェイドは1年前の夏、地元シカゴに錦を飾るため、ルーキーイヤーから12年プレーしたヒートを離れる決断を下した。だが、たった1年でブルズを取り巻く状況は大きく変化した。生え抜きエースのジミー・バトラーを放出してまで若手中心のチームを作る以上、そこにベテランの居場所はない。ハスレムは、盟友ウェイドに向け、次のように語った。
「戻って来てもらいたい。もちろん、その時の状況や家族の意向もあるから、あるがままを受け入れれば良いと思う。ただ、ブルズ周辺の今の状況は、彼にとっても球団にとってもフラストレーションが溜まる状態だと思う」
ハッサン・ホワイトサイドも、ディオン・ウェイターズも、ウェイドの復帰を願っている。ブルズとのバイアウトがいつ合意に至るかは分からないが、今シーズンの年俸2400万ドル(約26億円)の大半をブルズが支払う形になると予想されるため、ウェイドは契約条件を気にせず移籍先を選べるようになるはずだ。
再びヒートのジャージーを着るウェイドの姿が見られるようになるのか、まずはブルズとのバイアウト合意発表を待つのみだ。