今野紀花

「物怖じせず勝負できるメンタルは少しずつ鍛えられている」

女子日本代表は、『FIBA女子ワールドカップ2026』のグループリーグ初戦で、マリに102-97で競り勝った。

この試合の日本は出だしからマリの力強いインサイドアタックに苦戦し、多くの時間帯でリードを許す我慢の展開に。特に第3クォーター中盤からはゴール下だけでなく3ポイントシュートも決められた。さらにターンオーバーやレイアップの失敗と拙攻が続き、攻守でチグハグなプレーが目立った日本は残り3分で、この試合最大点差の61-71と突き放されてしまう。

これ以上点差を広げられると挽回が厳しくなる、崖っぷちの日本を救ったのは今野紀花だった。この劣勢の場面で、今野が2本連続で3ポイントシュートを沈めたことで、日本は悪い流れを断ち切ることに成功。2点ビハインドにまで追い上げて第4クォーターを迎えられたことが逆転勝利へと繋がった。

「本当に初戦は重要です。まず1勝することが、グループリーグ突破に向けて大事なので勝ててうれしいです」

このように今野は語ると、値千金の連続3ポイントシュート成功の場面は、より得点を狙いに行くメンタルだったと続ける。「コートに入った時に点差と残り時間を見て、『ここはガッと行かないといけないタイミング』だと感じて、強気でプレーしました」

そして、この試合で得た収穫と課題を挙げる。「マリの1対1からドライブでどんどん押し込んでくる独特なスタイルにやられ、ドライブを警戒したら3ポイントシュートを入れられてしまいました。(相手のオフェンスが勢いに乗るのは)世界を舞台にしたらよく起こることで、勝負どころでしっかり我慢できたのは良かったと思います。それでもコミュニケーションミスがあったり、シュートチェックを詰め切れていないところがありました。そこはしっかり頭に入れて次のゲームに生かしていきたいです」

今野といえば、3月に行われた『FIBA女子ワールドカップ最終予選』で、3連敗と後がない状況で迎えたカナダ戦でも、終盤に貴重なオフェンスリバウンドと3ポイントシュート成功で日本に勝利をもたらしたことが記憶に新しい。大舞台での勝負強さについて、「経験を重ねていく中で、そういう場面でも物怖じせず勝負できるメンタルは少しずつ鍛えられていると思います」と、成長に手応えを感じている。

本日深夜に行われる第2戦の相手は開催国のドイツで完全アウェーとなる。初戦のスペイン戦を53-83とまさかの完敗を喫したドイツが、死に物狂いで日本に向かってくることは間違いない。しかし、「今日みたいに苦しい時間帯も出てくると思いますが、しっかりと声をかけあって自分たちのバスケを体現して勝ち切りたいです」と今野が語るように、日本のやるべき事を我慢強くやり続ければ結果は必ずついてくるはずだ。