契約期間とスタッフ人事を巡って折り合いがつかないとの報道
レイカーズの新ヘッドコーチ人事は、タロン・ルーが最有力候補と言われていたが、その交渉が行き詰まったと報じられた。『ESPN』によれば、ルーは、レイカーズから提示された3年契約に納得せず、5年契約を希望したという。
ルーが最有力候補に挙がったのは、レブロン・ジェームズ中心のチームを率いた経験があるからに他ならない。彼は、キャバリアーズでレブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブが中心のチームを率い、2016年のNBAファイナルでウォリアーズを破り優勝に導いた。また現役時代にレイカーズで優勝経験があるのも強みだった。
『ESPN』によれば、レイカーズのGMを務めるロブ・ペリンカと、シニアバスケットボールアドバイザーのカート・ランビスは、新たなテクニカルスタッフにジェイソン・キッドを加えることを希望しているという。ルーとの交渉でも、キッドをアシスタントコーチに加える条件を出したとの情報もある。ルーはキッドの入閣に反対したわけではないものの、この件に関して2人は直接のやり取りをしていないとのこと。
以前ネッツとバックスのヘッドコーチを務めたキッドは、ヤニス・アデトクンボのオールラウンダーとしての才能に早くから気づき、ポイントガードとして起用することで技術を伸ばすなど、今シーズンのMVP候補になっているアデトクンボの成長に手を貸した指導者という評価を得ている。ただ、ルーとしては自分の気心の知れたメンバーでスタッフを組みたいのが本音だろう。
いずれにせよ、ルーと合意に至らなかった以上、レイカーズは他の候補との面談を続けるしかない。ルー、それから先日サンズの指揮官就任が発表されたモンティ・ウィリアムズ以外に噂されているヘッドコーチ候補は、キッド、そしてヒートのアシスタントコーチ、ジュワン・ハワードと言われている。