ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

「もっと攻守両面で良いプレーをしないといけない」

今シーズン思うような結果を残せていないロケッツは、まだ勝率5割前後を行き来し続けている。そんな中、エースであるジェームズ・ハーデンは、プレーとリーダーシップでチームを引っ張っている。

12月13日にトヨタ・センターで行われたレイカーズ戦では、50得点10リバウンド11アシストをマークし、今シーズン2回目のトリプル・ダブルを達成。50得点超えでのトリプル・ダブルは今回が4回目で、NBA史上最多となっている。

第4クォーター序盤からリードチェンジを繰り返しながらもリードを奪ったロケッツに対し、レイカーズは残り4分16秒にカイル・クーズマのダンクで3点差(106-109)に詰め寄った。しかし、直後のポゼッションでハーデンが3ポイントシュートを打った際にジョシュ・ハートからファウルを引き出して3本のフリースローを獲得。これらをノーミスで決めたハーデンは、続けて3ポイントシュートを2本連続成功させ、レイカーズにトドメを刺した。

ハーデンは試合後「今は状態が良くなくて、順位もまだ下の方。ケガ人も出ているし、今シーズンからのチームメートもいるから、やり方を見つけているところさ。ただ、僕はチームメート、コーチ、球団を信頼している。自分も、もっと攻守両面で良いプレーをしないといけない」と語った。

レイカーズ戦でチームに勝利をもたらしたハーデンは、練習の雰囲気作りでも一役買っている。ロケッツは11日のトレイルブレイザーズ戦に勝って連敗を3で止めたのだが、その試合前、指揮官のマイク・ダントーニは映像セッションとチームミーティングに予定より長く時間を割いた関係で、練習時間を短縮しようとしていた。しかしハーデンが「2時間やるぞ!」と号令をかけ、自身とチームメートを追い込んだ。

西カンファレンスは例年通り激戦状態で、首位ナゲッツから14位のティンバーウルブズまで5.5ゲーム差以内にひしめき合っている。まずはプレーオフ進出圏内である8位以内に順位を上げるためにも、このまま連勝街道に乗りたいところ。昨シーズンのMVP受賞者ハーデンと共に勢いに乗っていけるかどうか、ロケッツにとっては気の抜けない戦いが続く。