ランス・スティーブンソン

コロナ禍での特例措置から通常契約に切り替え

現地1月14日、ペイサーズはランス・スティーブンソンと新たに10日間契約を結んだことを発表した。

今回の契約は通常の10日間契約で、スティーブンソンに支払われる報酬はペイサーズのキ総年俸額に加算される。新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大に伴い、各チームで健康安全プロトコル入りする選手が続出したため、昨年末にNBAと選手会は代替選手との契約を特例で認めた。スティーブンソンは当初この特例措置によりペイサーズに復帰したが、チーム内でプロトコル入りしている選手がゼロになったため、球団は彼を残すため通常の10日間契約に切り替えた。

スティーブンソンは、ペイサーズ復帰前にホークスと10日間契約を結んで2シーズンぶりにNBA復帰を果たした。ホークスでの役割は限定的だったものの、現地14日のサンズ戦前の時点で、ペイサーズ復帰後6試合に出場して平均12.8得点、3.5リバウンド、5.2アシストを記録している他、ネッツ戦では第1クォーターだけで20得点をマークし、ベンチから出場した選手が挙げた第1クォーターでの得点でNBA記録を樹立した。

いずれもベンチからの出場ながらエネルギー、爆発力、経験をチームにもたらし、指揮官のリック・カーライル、チームメートのドマンタス・サボニスらから称賛されていた。

スティーブンソンの加入後ペイサーズはまだ1勝しかできていないが、チームの雰囲気は改善されつつある。コート内外での影響力を考えれば、2シーズンぶりのプレーオフ進出を果たすためにも彼をロスターに残すべきだろう。

今回の10日間契約満了後に2回目の同契約、そしてシーズン終了までの契約を勝ち取れるかどうか、今後の活躍にも注目したい。