ラメロ・ボール

「子供たちにとって『有名人』と言えば彼」とパーキンスが明かす

現地1月12日、ホーネッツはセブンティシクサーズと対戦し、109-98で勝利して連勝を4に伸ばしている。

第2クォーター残り4分半の時点では46-46と拮抗したが、ホーネッツはそこからゴードン・ヘイワードの3ポイントシュートやマイルズ・ブリッジズのアタックで突き放して、64-50とリードして前半を終えた。その後もリードを保って、2016年11月2日以来となるシクサーズ戦での勝利を挙げた。なお、この勝利によりホーネッツはシクサーズ戦での連敗を16で止めている。

ホーネッツはヘイワードが30得点7アシスト、テリー・ロジアーが22得点、ブリッジズが21得点を記録。そして、司令塔のラメロ・ボールは13得点7リバウンド8アシストをマークし、出場した時間の得失点差を表すプラスマイナスではゲームハイに並ぶ+18を記録して勝利に貢献している。

この試合では13得点に留まったラメロだが、彼のプレーは見ている人を魅了する華やかさがある。2020年のドラフト全体3位指名でホーネッツに加わったラメロは、1年目から新人らしからぬプレーで存在感を発揮し、新人王を獲得。見ている人を魅了する派手さを持ちつつも、落ち着いたプレーメーク力を兼ね備えた選手だ。NBA2年目の今シーズンは、ここまで平均19.4得点、7.3リバウンド、7.6アシストと、どれも昨シーズンを上回る数字を記録して、チームを牽引している。

キャリア2年目にしてオールスターに選出されても不思議ではないパフォーマンスを見せているラメロだが、元NBA選手のケンドリック・パーキンスは『スーパースターと呼べるレベル』とラメロを高く評価している。

「僕は毎週末、AAUのジムに通っていて、300〜500人の子供たちに会うんだけど、僕のところに来る子供たちはみんな『ラメロ・ボール』の名前を出してくる。アメリカの子供たちにとって『有名人』と言えばラメロ・ボールで、みんな彼のことが大好きなんだ。ラメロは今や『スーパースター』と呼べるレベルのところまで来ているよ」

『スーパースター』の定義は人によって異なるが、ラメロが子供たちに大きな影響を与えていることは確かで、彼が『リーグの顔』になる日も遠くはないだろう。昨シーズンの王者バックスに連勝し、5年ぶりにシクサーズを下したホーネッツが、この勢いのままどこまで勝ち進むか注目だ。