カイリー・アービング

アービング「これからも模範を示し続けることができると思う」

現役時代にピストンズで優勝の経験を持ち、ファイナルMVPを受賞したこともあるチャウンシー・ビラップスは、今シーズンからトレイルブレイザーズのヘッドコーチに就任した。そのビラップスは現地1月10日のネッツ戦を前に、カイリー・アービングを「最も卓越した技術を持つポイントガード」と称賛した。

「カイリーは魔法使い。必見の選手だよ。同じポイントガードとしてプレーした人間として、カイリーは史上最もスキルのある選手だと思う。あくまでスキルに関してだけど、これまで見てきたポイントガードの中で最も卓越している。彼がプレーすると多くのものを与えてくれるんだ」

結果的に、試合は先発の5人全員が2桁得点を記録したトレイルブレイザーズが114-108で勝利したが、ビラップスヘッドコーチはアービングのことを変わらずに高く評価した。「彼のシュートを決める能力は信じられないほどだ。それと同時に彼はみんなが思うよりもずっと良いパサーでもある。そして彼はチャンピオンなんだ。彼はNBAファイナルの歴史の中で最大のショットを決めたし、王者の経験をチームにもたらしている」

今シーズン2試合目の出場となったアービングは40分のプレータイムで3本の3ポイントシュート成功を含む22得点8リバウンド4アシストを記録した。試合後、ビラップスヘッドコーチの発言を聞いたアービングはレジェンドである彼の意見に素直に喜びつつ、同意した。

「チャンピオンシップのポイントガードであり、勝者である彼の言葉はうれしいよ。僕のスキルが現時点で高い評価を得ていることには同意するけど、僕の仕事は終わらない。彼の言葉は素晴らしいチームメートと一緒にレガシーを築き続けるためのモチベーションになる。これからも模範を示し続けることができると思うし、選手たちが後に続くような素晴らしい足跡を残し続けたい」

このように高い意識で試合に臨んでいるアービングだが、今後も彼の出場はロードゲームのみに限られる。チームメートのジェームズ・ハーデンは「慣れるまでは時間がかかるだろうね」と、こうした状況の難しさを語った。ビラップスも同じ観点から「ただ、タフにはなると思う」と語ったが、それでも素晴らしいチームであることに変わりはないと持論を展開した。

「カイリーがおらず2人(ケビン・デュラントとハーデン)だけの場合、チームはケミストリーを構築するチャンスがある。カイリーがいる時といない時で2つの異なるチームになることを理解しながら、彼らは素晴らしいプレーを見せている。(3人を有することは)贅沢で、どちらのチーム素晴らしいチームになれるんだ」