Jr.ウインターカップ連覇の立役者となった四日市メリノール学院の深津唯生「走って点を取りたいという思いでプレーしていました」

Jr.ウインターカップ連覇の立役者となった四日市メリノール学院の深津唯生「走って点を取りたいという思いでプレーしていました」

2022/01/08 18:36
深津唯生

得点源を13得点に抑えつつ、30得点10リバウンドのダブル・ダブル

第2回Jr.ウインターカップ女子決勝は、四日市メリノール学院(三重)が77-51の圧勝で京都精華学園を下し大会連覇を成し遂げた。夏の全国中学校バスケットボール大会に続く優勝でメリノール二冠達成の原動力となったのは深津唯生だった。昨年、2年生で先発を務め3年生で大黒柱となった深津は、第1クォーターでいきなり10得点と出だしからエンジン全開でチームを牽引し、試合全体では30得点10リバウンドとダブル・ダブルの大活躍だった。

対戦相手の京都精華は、全中で準決勝の北九州市立折尾(福岡)戦を無念の棄権。今大会、ベスト8で折尾と激突するとオーバータイムの末に98-94と壮絶なハイスコアリングゲームを制し、続くベスト4でも26点差の圧勝と勢いに乗って決勝に戻ってきた。

特に絶好調なのはユサフ・ボランレ・アイシャットで、191cmのアドバンテージを生かしベスト8では48得点31リバウンド、ベスト4で36得点22リバウンドとペイント内を制圧していた。一方、メリノールは192cmの福王伶奈(現・桜花学園高校)が在籍した昨年のチームと違って高さがなく、その中でいかにユサフを抑えるかが決勝の大きな鍵となるのは明白だった。そこでメリノールはフィールドゴール14本中6本成功の13得点、6ターンオーバーを誘発と、ほぼ完璧に対応した。

そこには徹底したダブルチームなど質の高いチームディフェンスがあったが、それと共に味方がヘルプに来るまでしっかり食い止める深津の存在が欠かせず、ユサフにゴール下で簡単にボールを持たせない粘りのディフェンスは称賛すべきだ。そして、何よりもオフェンスで効果的に外角シュートを決めてユサフをアウトサイドに引っ張り出し、そこからスピードに乗ったドライブで突破して得点と、相手の得点源を守備で消耗させたのも大きかった。

さらに178cmのサイズがありながら速攻にどんどん絡んでいくなど、メリノールの圧勝はセンターの戦いで、深津がユサフに対して優位に立ったのが大きな要因となったのは間違いない。

深津唯生

「チームを救える選手になりたいです」

「走れて、リバウンド、ルーズボールを取ることが自分の持ち味だと思っています。走って点を取りたいという思いでプレーしていました」

こう自身のプレーを振り返る深津は、ユサフとのマッチアップも成長できる絶好の機会と捉えていた。「自分より大きい相手に対してどう守っていくのかをすごく意識して練習してきました。190cm越えの選手とは戦う機会はなかったので自分にとっても貴重な経験になったと思います」

また、全中では優勝の喜びの一方でエースの責任感から「自分で得点を多く挙げられた訳でもなく悔いも残りました」と消化不良な部分があった。だからこそ「Jr.ウインターカップは中学生最後の大会ですし、思い切り楽しくやろうと思っていました」と臨み、その誓い通りのプレーを披露することでチームを連覇へと導いた。

今回の活躍が示すように、深津はいずれ日本を代表する選手になれる可能性を十分に秘めているダイヤの原石だ。これからプレーする舞台は高校となるが、「高校では自分より大きい選手はすごくいると思うので、(稲垣)愛コーチに言われているように何事にもチャレンジしていきたいです」と、さらにスケールアップした多才な選手になっていくことを目指す。

「高校ではいろいろとできる。ドライブも行けてスティールもできて、リバウンド、ルーズボールに絡んでいく。そしてチームを救える選手になりたいです」

こう深津は自身の理想像を語る。そして今大会のプレーは、彼女の目標が十分に実現可能なものであることを示している。178cmでガードからフォワードまで複数のポジションをこなせるオールラウンダーとして、これからどんな歩みを見せてくれるのか。いずれ高校でも早々に彼女はスポットライトを浴びるはずだ。

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