アヨ・ドスンム

「あんなことをしてくれたベテランは初めて」

現地1月7日に行われたウィザーズvsブルズの一戦は、ザック・ラビーンが27得点、コービー・ホワイトがベンチから21得点、ロンゾ・ボールが11本中6本の3ポイントシュートを含む18得点を記録するなど、6選手が2桁得点を挙げたブルズが130-122で勝利した。東カンファレンス首位を走るブルズは、2010-11シーズン以来となる9連勝をマークしている。

ベンチからキャリアハイとなる18得点の活躍で勝利に貢献したブルズのアヨ・ドスンムは、試合中に対戦相手のブラッドリー・ビールからアドバイスを受けていたことを明かした。ドスンムによれば、第4クォーターにトラベリングをコールされた後、ビールから「もっと慎重にやれ。慎重に進んでシュートを打てばいいんだ。考えすぎずにドライブして自分のスポットを取ればいい」と助言されたという。

するとドスンムは、直後のプレーでビール越しにアドバイスを実行してみせた。「ブラッドリーからは、『僕を相手にやれなんて言ってないだろ。これからのためのアドバイスじゃないか』と言われてしまったよ」と、ビールとのやりとりを明かした。

ビールも会見でドスンムとの会話について聞かれ、こう答えている。「彼の動きがどっちつかずで、コーナーで2度もトラベリングをコールされていた。若い選手はボールを受ける前に何をすべきかを把握しておく必要がある。コーチ・(ビリー)ドノバンを見たら、僕と同じことを彼に伝えていたよ。不思議な感じだったけど、彼に『ボールを受けたら足をバタバタさせずに切り込め。キャッチしたらシュートを打つか、ゴーのどちらかだ』と言った。そうしたらボールを受けた彼が自分の方に向かってきて、ドリブルからプルアップを決められてしまったよ」

1年目のドスンムは、普段から先輩たちに質問攻めするほど貪欲な選手だ。彼は試合中にもかかわらずアドバイスをくれたビールへ「あんなことをしてくれたベテランは初めて」と感謝を語った。

「選手としても人間としても素晴らしい人。修正点を見つけてアドバイスをくれた。人となりが表れている話だよ。リーグでもベストスコアラーの一人からアドバイスをもらえて感謝している。こうやって受け継がれていくんだね」