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NBA史上4人しか達成のない『クアドルプル・ダブル』を狙う

ニックスのクリスタプス・ポルジンギスが、2年目の目標に『クアドルプル・ダブル』を掲げた。

クアドルプル・ダブルとは、得点、リバウンド、アシスト、ブロック、スティール中4部門で2桁の数字を残すこと。直近でクアドルプル・ダブルを達成したのはスパーズのデイビッド・ロビンソンで、1994年2月17日に行なわれたピストンズ戦で34得点10リバウンド10アシスト10ブロックを記録した。

ポルジンギスは、現地10月14日の練習後、『New York Daily News』の取材に対し「しばらく誰もやっていないことだからね。でも不可能なことではない。それが僕の目標なんだ」と語った。

昨シーズンの新人王候補に挙げられたポルジンギスの潜在能力が高いことはよく知られているが、クアドルプル・ダブルを達成するにはクリアしなければならない課題が多い。ポルジンギスは1年目に平均14.3得点、7.3リバウンド、1.3アシスト、1.9ブロックを記録。クアドルプル・ダブル達成にはアシスト能力の向上はもちろんのこと、パワーフォワードというポジションを考えればスティールよりブロックで数字を伸ばすことが自然と考えられる。

2015年12月16日のティンバーウルブズ戦で7ブロックを記録したポルジンギスだが、今シーズンは新加入のジョアキム・ノアがインサイドの守備の要を務めるため、10ブロックを記録する機会が訪れるかどうかは微妙だ。

また、ニックスのオフェンスはビッグマンにボールを預ける機会がそこまで多くないことから、1試合二桁アシストというのも現実的な話ではないように思える。

だが、NBAデビュー前に不当に低かった評価をあっという間に一変させた逸材ポルジンギスのことだ。周囲の予想を上回るペースで成長する自信があるということなのだろう。そうでなければ、ロビンソンを含めNBA史上わずか4選手(ネイト・サーモンド、アルビン・ロバートソン、ハキーム・オラジュワン)しか達成していない大記録達成を口にするはずもない。

今シーズンも、ポルジンギスのプレーから目が離せない。

長身から繰り出されるブロックショットも魅力のポルジンギス。22年ぶりの『クアドルプル・ダブル』達成に期待したい。