カイリー・アービング

写真=Getty Images

「ウォリアーズに勝つために何が必要か分かっている」

昨年夏にキャバリアーズからセルティックスに移籍したカイリー・アービングは、中心選手として若手の多いチームを引っ張ったが、ひざの負傷によりプレーオフを前にシーズンを終えた。アービングとゴードン・ヘイワード抜きでポストシーズンに臨んだセルティックスは、周囲の予想を覆して東カンファレンス・ファイナルにまで勝ち進んだ。惜しくもキャブズに敗れてNBAファイナル進出こそ逃したが、アービングとヘイワードが復帰する今シーズンは、東の優勝候補筆頭に挙げられている。

アービングは、3月末に戦線離脱を余儀なくされたケガを克服。2015年に手術を受けた左ひざの感染症は、2回の手術を経て万全な状態に回復したという。

『ESPN』の取材に応じたアービングは、もう何も問題なくプレーできると語る。「2019年のカンファレンスファイナルに進出できなければ失敗か?」と聞かれたアービングは「その通り」と返答。続けて「NBA優勝以外は失敗のシーズンになるか?」という質問に対しては「自分たちなら、ゴールデンステイトが相手でも、第7戦で争うシリーズに勝つことができる」と答えた。

「このチームのメンバー、これからの数年で築き上げようと思っていることを考えれば、やれるはずだ。特別なチームを作りたい」

「僕は、ウォリアーズのことを知っている。彼らとは何度も対戦し、何度も第7戦のシリーズで対戦してきた。勝つために何が必要かは分かっている」

そのアービングは今シーズン終了後にプレーヤーオプションを行使してフリーエージェントになることが確実視されている。一部報道によれば、今週始めにティンバーウルブズにトレードを要求したジミー・バトラーと一緒に、ニックスに移籍するのではないかと言われているが、「ジェイレン・ブラウン、ジェイソン・テイタム、アル・ホーフォード、ゴードン・ヘイワードと一緒にやれるチームにいたくない選手なんているのかな?」という表現で噂を否定した。

今年のオフにセルティックスと延長契約することもできたが、来年夏を待って再契約する方が、より良い条件で契約できる。セルティックス残留を約束しているわけではないものの、アービングの考えは理解できる。

アービングは、充実した戦力を持つセルティックスにおいて、チーム内の競争が選手個々の成長に繋がると考えている。そして、今シーズンに向けた意気込みを語った。

「自分の頭にあるのは、成功と、優勝に向けて突き進むことだけ。あとのことは、どうだって構わない」