レブロン・ジェームズ

写真=Getty Images

「次はレブロンが球団の歴史に名前を残す番」

9月20日、来週から始まるトレーニングキャンプに先立ち、レイカーズの球団社長マジック・ジョンソンと、GMのロブ・ペリンカが会見を開き、新チームへの期待などについて語った。

このオフの話題の中心となったのは、レブロン・ジェームズの移籍に他ならない。マジックもペリンカも、レブロン加入による影響を日々あらゆる部分で感じている。「これほどまで興奮しているのは久々だ」と語ったマジックは、優勝経験のあるレブロン、ラジョン・ロンド、ジャベール・マギーの獲得について「我々は王者をチームに加えた。それこそ、若い選手に必要だったことだ」とコメント。さらに、ベテランの加入が若手にとって刺激になっていると話した。

「ピックアップゲームでは、ベテランたちはハードに、フィジカルなプレーをしている。タフだし、彼らはトラッシュトークも駆使する。見ていて面白い。それにベテランたちは練習の合間に若い選手に指導している。レブロンも、ロンドも、ピックアップゲームの最中に色々と教えているよ」

またマジックは、キャンプ開始前の現時点で、レブロンのコンディションが仕上がっているとも語った。

「レブロンは、すでにシーズン半ばのようなフォームに仕上がっている。フェイダウェイや、ハーフコート付近からのロングシュートも決めている。そんな彼を見たら、『神様、彼を獲得させてくれて、ありがとうございます!』と言ってしまう。新選手がチームに与えている影響は大きい。特にレブロンの影響はね。彼のオーラ、勝者としての姿勢、取り組み方は素晴らしい。彼は、コートでも、ウェイトルームでも同じ姿勢で取り組んでいる」

『キング』の加入で大幅に戦力をアップさせたレイカーズだが、現在は王者ウォリアーズが全盛期にあり、対抗馬のロケッツ、サンダー、ジャズら強豪がひしめく西カンファレンスを勝ち上がるのは並大抵のことではない。しかし、幾度となく困難な状況を打破してきたレブロンならば、と期待する声も少なくない。レブロンは、名門レイカーズに再び優勝をもたらすために移籍を決断したのだ。ペリンカは、レブロンに関するあるエピソードを、会見で明かした。

「レブロンは、バスケットボールに対する深い尊敬の心を持った選手だ。私は、何よりもそこに感銘を受けた。彼が初めて練習場に来た時の姿を見たら、誰だって一生忘れないはずだ。朝の6時か、6時半頃に彼はもう練習場に来ていた。コーチングスタッフたちを待っていた時、彼は優勝バナーの下に折りたたみの椅子を置いて、そこに座っていた。もちろん、彼が何を考えていたのかは分からない。ただ、きっとレイカーズの歴史、過去に在籍した偉大な選手、過去の優勝について思いを巡らせていたのだと思う。壁にかけられた永久欠番化されたジャージーを見て、彼らの功績を称えていたのだと思う。次は、彼が球団の歴史に名前を残す番だ」