レブロン・ジェームズ

4試合連続の30得点超えも「負けた試合での自分のプレーはどうでもいい」

4連敗中のレイカーズは、現地12月25日にホームで行われたクリスマスゲームでネッツと対戦した。両チームともに健康安全プロトコルによる離脱者が少なくない中、ネッツはこの試合で復帰したジェームズ・ハーデンが素晴らしいオフェンス力を見せる。これを止められないレイカーズは84-107と23点ビハインドで第4クォーターを迎えるも、ここから怒涛の反撃を開始。残り1分を切って同点に追いついたが、最後はハーデンのアシストからニコラス・クラクストンに完璧なアリウープを決められ、115-122で敗れた。

試合が終わった途端に、憮然とした表情で真っ先にロッカールームへと引き上げたレブロンは、会見で「23点を追う状況で、メロ(カーメロ・アンソニー)がチームをまとめてくれた。それから反撃できて、チームの気概を見せられたと思う。ただ、困難な状況を乗り越えられなかった」と語った。

レブロン自身は4試合連続の30得点超えになったが、すべての試合に敗れている。活躍すれと報われない状況について聞かれた彼は「負けた試合での自分のプレーはどうでもいい。ただ自分の役割をこなすだけ」と答えた。「チームメート、それに自分も責任を背負ってプレーしている。できる限りのことをやっている」

負傷者と健康安全プロトコルによる離脱者を抱えているのは他チームも同じ。レイカーズに関しては、開幕から30試合以上を消化してもなお歯車が噛み合っていないことが問題だ。それでも何とか試合に勝とうとする結果、レブロンのアイソレーションばかりが増え、彼の得点は伸びるがチームバスケットとしては機能せず、そして試合にも負ける。出口のない悪循環に陥りながらもレブロンは、「日々レベルアップする方法を模索するしかない」と言う。

「練習中、フィルムセッション中、オフの日、いつだって自分は試合について考えている。今朝もクリスマスで家族と良い時間を過ごせたけど、今日はテレビ中継される試合があって、ネッツ戦のことを考えていた。僕は目の前の出来事を考えるタイプ。過去は過去。今に意識を向けないといけない」

チーム状況は最悪だが、ポジティブな出来事がないわけではない。この試合からプレーした新加入のダレン・コリソンとスタンリー・ジョンソンについてレブロンは「出番を与えられた選手がチャンスを生かさないといけない。DC(コリソン)とスタンリーは素晴らしかった。まだチームのシステムに慣れていないのに、懸命にプレーしていた。彼らがもたらしたエネルギーは大きかったよ」と称えた。

「連敗は僕たちの誰も求めていない結果だけど、自分たちで何とかするしかない」とレブロンは言う。年内に連敗を脱出し、少しでも良い形で新しい年を迎えたいところだ。