京都精華学園

破壊力抜群のオフェンス力を証明

ウインターカップ2日目、シード校の京都精華学園(京都)が慶進(山口)と対戦した。

京都精華は188cmの留学生イゾジェ・ウチェが制空権を支配し、ペイントエリアで得点を重ねる。だが、イゾジェの高さだけに頼るのではなく、パスを散らしての3ポイントシュートや八木悠香のポストプレーに速攻と、多彩な攻めのバリエーションで得点を量産していった。

慶進は大脇晴が3ポイントシュートにミドルシュートと精度の高いシュートで対抗し、開始5分で12-14と拮抗した。しかし、イゾジェだけでなく他のメンバーの高さも劣るため、オフェンスリバウンドのチャンスが少なく、1本で決めなければならないプレッシャーからか徐々にシュート精度を欠くようになり、得点が伸び悩んだ。

一方の京都精華はイゾジェがセカンドチャンスポイントで加点し、植村文音が2本の3ポイントシュートを沈めるなど得点ペースが落ちず、第1クォーターから30-12のビッグクォーターを作った。第2クォーター開始1分には、速攻から植村がバスケット・カウント。ボーナススローも成功させる3点プレーで早くも点差を20の大台に乗せた。

慶進は大脇を中心にどうにか反撃を試みるが、アウトサイドシュートが決まらず単発になってしまう。また、イゾジェから個人2つ目のファウルを誘発しコート外に追いやるが、イゾジェと同じ188cmのディマロ・ジェシカがベンチから出てくることで試合の流れを変えるには至らなかった。

こうして高さの優位性を保ちつつ、その高さだけに頼らない強さも見せた京都精華が前半で勝負を決め、最終スコア110-51で勝利した。

チームトップとなる3本の3ポイントシュート成功を含む15得点を挙げたキャプテンの瀬川心暖は「結果的に2回戦を突破してホッとしています」と安堵の表情を浮かべたが、「スタートで最初に得点を許してしまい、なかなか自分たちのリズムに乗ることができず内容はまだまだなところが多いので、しっかり修正していきたい」と、すでに次戦へ気持ちを向けている。