「相手はウォリアーズ。必ず挽回してくるのは分かっていた」
現地12月4日にチェイス・センターで行われたスパーズvsウォリアーズの一戦は、最大で22点のリードを誇ったスパーズに対しウォリアーズが終盤に猛追したものの、スパーズが112-107で逃げ切り4連勝を記録した。
第2クォーター序盤の時点で22点差、そして第3クォーターになっても18点(78-60)リードを保持していたスパーズだったが、サンズの連勝を止めたばかりのウォリアーズの底力を思い知らされた。後半に入って試合の流れを掌握したウォリアーズに、第4クォーター終盤に4-21の猛攻を受け逆転を許した。103-106とされたスパーズは、残り1分47秒にフリースローを獲得したケルドン・ジョンソンが2本目をミス。しかし、ヤコブ・パートルが必死に手を伸ばしてボールを弾くと、ロニー・ウォーカー四世が拾いデリック・ホワイトが逆転の3ポイントシュートを沈めた。押せ押せムードのウォリアーズはステフィン・カリーとジョーダン・プールにボールを集めるも3ポイントシュートは決まらず、耐え凌いだスパーズが大きな1勝を手にした。
25得点で勝利に貢献したホワイトは「パニックを起こさなかった」と壮絶な試合を振り返った。「(終盤)確か相手に3点リードされていたと思うんだけど、解決法を見い出せて良かった。今日のような展開は、決して成功を収めるためのレシピではない。誰だってリードをキープしたいさ。それでも落ち着いて、戦い続けないといけない。良い結果を得られてうれしい」
勝利がほぼ確定と言ってもいい大量リードを保持していたにもかかわらず、終了直前に逆転されれば心が折れていても不思議ではなかった。冷静さを保てた要因について聞かれたホワイトは「相手はウォリアーズ。必ず挽回してくるのは分かっていた」と答えた。
「彼らは何年も同じような力を持ったチーム。ただ、落ち着いてやれたよ。ウチも良い形でシュートを打てていたのに決められない時間帯があった。だから自信を持ってプレーし続けたんだ。その結果、またシュートが入り出して、リードを奪い返せた」