ドンチッチも「『キッド』の言うことはもっとも」と理解を示す
現地12月4日、マーベリックスはグリズリーズと対戦したが、足首の痛みで欠場したルカ・ドンチッチの穴を埋められず90-97で敗れた。
ドンチッチはNBAを代表するスーパースターの一人で、もちろんマブスの最重要選手でもある。そのため、ドンチッチのパフォーマンスは試合の勝敗を大きく左右する。
連戦となったペリカンズとの第1戦では、27分間の出場で28得点14アシストという素晴らしい活躍を見せ、139-107の勝利に大きく貢献。フィールドゴール成功率68.7%というチーム記録も更新した。しかし、3日に行われた第2戦では、6本放った3ポイントシュートが1本も決まらず、自身のフィールドゴール成功率も35%と低調で91-107で敗れた。
ドンチッチは感情を表に出すタイプで、テクニカルファウルが多い選手としても知られている。敗れた第2戦でもジャッジに不満を露わにする場面が多々見られた。ヘッドコーチのジェイソン・キッドはドンチッチの実力を認めているものの、こうした悪癖に頭を抱えている。特に試合が中断されない時にプレーを止めてしまう悪癖の改善を願っている。
「私は5対5のプレーをもう少し増やしたいと思っている。ジャッジが覆えることはないから、ルカはプレーし続けなければならない。レフリーはコールを変えるためにゲームを止めない傾向にある。デッドボールになった時に、レフリーと話すべきだ」
キッドヘッドコーチが審判と話すタイミングを重要視するのは、チームがトランジションディフェンスに問題を抱えているからに尽きる。「トランジションディフェンスは我々が改善しなければならないことの一つ。試合中にレフリーと話してしまうと、チームは危険な目に遭ってしまう。レフリーに話しかけるタイミングについては、チームとしてもっと理解しなければならないと思う。ルカに限ったことではないがね」
当のドンチッチも「J.Kiddの言うことはもっともだ。僕はそれを止めなければならない」とコメントし、指揮官の発言を理解しているという。
試合が中断されない状況でプレーを止めてしまえばアウトナンバーとなることは当然で、イージーシュートの機会を多く与えてしまう。ドンチッチのこの悪癖が改善できれば、トランジションディフェンスがより強固なものとなるだけでなく、テクニカルファウルの数も減少することが予想される。ドンチッチのメンタルコントロールがマブスの命運を握る。