「今は効率の良いプレーを決めるためのプロセス」
シーズン開幕から本来のパフォーマンスを発揮できていなかったネッツのジェームズ・ハーデンは、現地30日にホームで行われたペイサーズ戦でシーズンハイの29得点に加え、8リバウンド8アシストと活躍し、チームも105-98で勝利した。
今シーズンからファウルを誘うプレーに対する判定基準が変更され、その影響を大きく受けていると見られているハーデンだが、この日は19本ものフリースローを獲得し、16本を成功させた。試合後の会見で、記者からフリースローを多く獲得できた要因を聞かれたハーデンは「アグレッシブにプレーしたこと」と答えた。
「開幕から数試合はアグレッシブにプレーしていなかった。今日は全4クォーターを通してアグレッシブにプレーしようと心がけた。今日はバスケットに向かう姿勢だったり、シュートを打つことだったり、試合を通して良い感じでプレーできた」
カイリー・アービング不在という状況に対応している最中のネッツは、6試合を終えて3勝3敗。シーズン前の時点で優勝候補に挙げられていたチームとしてはイマイチの戦績だが、ヘッドコーチのスティーブ・ナッシュは「これはプロセスの一環」と言う。「我々はカイリーを失い、選手たちはそれぞれ状態を上げようとしている。新たな選手も10名いるので、昨シーズンとは異なる。一緒にプレーする方法を学習する時期は必要だ。効率的に点を決める方法を学習しないといけない。今は効率の良いプレーを決めるためのプロセス」
ハーデンは、チームの完成度を高めるための改善点にリバウンドの増加とターンオーバーの減少を挙げた。「攻守両面で堅いプレーができれば大丈夫。ディフェンスではリバウンド、オフェンスではターンオーバーが重要。ウチには優秀なシューターとプレーメーカーがいるのだから、相手に与えてしまうセカンドチャンスを抑えないといけない。そのためには、毎試合、毎ポゼッションで心がけて、繰り返しやらないといけない。そうやってプレーが身について、レギュラーシーズン、ポストシーズンでもできるようになる」