ルオル・デン

写真=Getty Images

ブルズ時代の恩師シボドーの下で再スタート

レイカーズとの契約バイアウト後にフリーエージェントになったルオル・デンが、ティンバーウルブズと1年240万ドル(約2億7000万円)の契約に合意したと、『ESPN』が伝えた。

デンは、レイカーズの若手育成という方針の影響から昨シーズンは構想外となり、開幕戦に出場したのみで、それ以降の81試合はベンチを温め続けた。本来ならレイカーズとはあと2年の契約を残していたのだが、本人の希望もあり、750万ドル(約8億3000万円)以上の減額に合意した上でバイアウトが成立。晴れて自由の身となり、新たな所属先を見つけた。

ウルブズの指揮官トム・シボドーとはブルズ時代に指導を受けた間柄で、今回の移籍は以前から噂されていた。ただし、『ESPN』によれば、シボドーはデンに出場機会、チーム内での役割を保障していないという。それでも、『飼い殺し』だったレイカーズ時代と比べれば先行きは明るい。

デンにとってはチーム内の競争に勝てれば出場機会を得られる。そしてウルブズにとってはジミー・バトラー、アンドリュー・ウィギンズの控えとして、経験豊富なベテランを獲得できたわけで、双方にとってメリットはある。

バトラー、タージ・ギブソン、デリック・ローズに続き、デンの加入でさらに『ティンバーブルズ』と揶揄される傾向は強まったものの、シボドーからすれば、能力、姿勢の部分で把握している選手をロスターに加えることで失敗するリスクを抑えられるという利点もある。

デンがポジションを得られるかどうか、キャンプ、プレシーズンでの競争に注目したい。