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エースプレーヤー2人が揃って来夏フリーエージェントに

クリッパーズのオーナー、スティーブ・バルマーが、来年の夏フリーエージェントになるクリス・ポールとブレイク・グリフィンの残留に向け、いかなる手段も講じる強い意欲を示している。

ポールとグリフィンの契約には、2016-17シーズン終了後に現行の契約を破棄してフリーエージェントになることができるプレーヤーオプションが盛り込まれている。悲願の初優勝に欠かせない戦力である2人をチームに留めるため、バルマーは必要な資金をいくらでも投入する考えがあるようだと、『ESPN』が伝えている。

しかし、いくらオーナーが全力を尽くすと言ったところで、肝心なのは選手の気持ちだ。ロサンゼルスでの生活に満足しているポールとグリフィンが、優勝目的でスター選手と合流しスーパーチームを結成する昨今の潮流に乗ると言い切れない反面、もし移籍をほのめかす態度を取るようであれば、クリッパーズとしても見返りなしでの戦力流出を避けるため、今シーズン中の大型トレード実現に向け動く必要が出てくる。

2人がチームに残るかどうかは、今シーズンの結果次第。もし、大型補強で優勝候補に挙げられながらも失速した昨シーズンの二の舞を踏むようなら、2人が移籍を決断することもあり得る。ただ、チームメートのポール・ピアースにとってラストイヤーとなるだけに、最後の花道を飾らせてあげたいというチーム全体の士気は高い。

西カンファレンスでウォリアーズ、スパーズに並ぶ強豪は、オフコートの話題でも注目を集めそうだ。

新シーズンでの引退を表明しているピアース。有終の美を飾るためにはポール、グリフィンらの活躍は欠かせない。