「コートに立てば集中してプレーできるから大丈夫だ」
今シーズンも優勝候補に挙げられているネッツは、あらゆる意味で注目されているチームだ。
ジェームズ・ハーデンを獲得し、ケビン・デュラントとカイリー・アービングという超強力トリオが昨シーズンに誕生したが、プレーオフでは主力のケガの影響により、カンファレンスセミファイナルでバックスに敗れた。
『ビッグ3』の真価が問われる今シーズンだったが、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否しているアービングが開幕直前になって『戦力外』になるなど、ネッツに関する話題は途切れることがない。
バックスとの開幕戦前日、デュラントは「僕たちが対処しないといけない問題」と、騒動について練習後に語った。「周りの言うことは気にしていられない。自分がやるべきことに集中するのみさ。いろいろな記事も書かれるし、チームに関する話題も多い。でも、そういうことに対応するのも、僕たちの仕事だ。できることなら、今のような状況ではない方が良い。純粋にバスケットボールに集中したいけど、お金を生み出す仕組みも理解しているし、こうした物事にも対処しないといけない。コートに立てば集中してプレーできるから大丈夫だ」
少なくとも当面はアービングを戦力としてカウントできないとはいえ、ネッツはデュラント、ハーデンを中心に選手層の厚いチームだ。デュラントは「シーズン序盤から優勝云々ということは考えない」と、長いシーズンに臨む心境を語った。「序盤から最高のプレーをしたいけど、シーズンは長い。コーチ(スティーブ・ナッシュ)が求めることを理解しないといけない。シーズンが進む中で各々が役割を理解していく。これが自然な流れだと思うよ。試合を重ねて、みんなでプレーすることで、それぞれが自然にプレーできるようになる」