モーゼス・ムーディー

「コーチから『チャージを奪うごとに1ドルやる』と言われた」

ウォリアーズの新人、モーゼス・ムーディーは、プレシーズンでもチームから高く評価されている。

現地8日に行われたレイカーズとのプレシーズンゲームでもベンチから10分プレータイムを与えられ、放った3本すべての3ポイントシュート成功を含む10得点を記録。試合終盤にはレイカーズのテイレン・ホートン・タッカーからチャージを奪うなど、特にディフェンスで評価され、指揮官のスティーブ・カーも試合後にムーディーの守備を称えた。

そのムーディー本人は、試合後にディフェンスについて聞かれると、幼い頃のあるエピソードを明かした。「小学6年の時に所属していたチームのコーチから『チャージを奪うごとに1ドルやる』と言われたんだ。僕はビジネスマンだから、お金を稼ごうとしたのさ。それがきっかけで、守備が僕のプレーの一部になった」

テイクチャージを成功させるには、相手がどういうオフェンスを展開してくるかに加えて、適切なポジショニングができなければ難しい。ムーディーは「今日の試合では上手くチャージを取れたけど、そんな簡単なことじゃないからスマートにやらないといけない」と答えた。

ちなみに、ディフェンスに力を入れるようになった小学6年のシーズンについて聞かれると、ムーディーは「20ドルくらいは稼いだかな」と笑った。

強力なロスターを擁するウォリアーズで1年目からプレータイムを得るためには、カーなどの首脳陣から信頼されなければならない。ムーディーのように、短い出場時間でも試合の流れを変えられるディフェンスが可能なら、限定的な役割だとしてもチャンスを与えられる可能性が高い。残りのプレシーズンゲームでも、彼のディフェンスに注目だ。