アル・ホーフォード

コンディションは最高「すごくワクワクしてシーズンを迎えられる」

セルティックスはプレシーズンの初戦をホームアリーナのTDガーデンで迎え、マジックを相手に98-97で勝利している。2年ぶりにセルティックスに復帰したアル・ホーフォードにとっては「プレシーズンとは思えない熱気だった」と語る、感慨深い復帰戦となった。

「すごく良い気分だ。特に第4クォーターの盛り上がりは僕たちに力を与えてくれた。セルティックスの一員としてガーデンに戻ることができて本当に良かった。この場所が特別だとあらためて感じたし、感謝しているよ」と35歳の大ベテランは言う。

慣れ親しんだコートに戻り、馴染みのファンの声援を受けることで、ホーフォードは若さを取り戻したようだ。多くの選手をローテーションでプレーさせる起用法でプレータイムは18分と伸びなかったが、そのプレーには躍動感があった。デニス・シュルーダーとのピック&ロールからのアリウープ、アーリーオフェンスからのコーナースリーで5得点、さらに7リバウンドを記録している。

トレーニングキャンプが始まった時点でホーフォードは「コンディションはキャリアの中でも一番良いぐらい」と健在ぶりをアピールしていた。

2019年にフリーエージェントとなって移籍したセブンティシクサーズでは、チームの好不調が激しい中でセカンドユニットに回った。シックスマンと言えば聞こえはいいが、ジョエル・エンビードとのツインタワーが機能せずに外された形だ。翌年に移籍したサンダーで状況はさらに悪化した。若いチームを引っ張るベテランとして手堅い活躍を見せたが、タンクに行くサンダーからは逆に不要とされ、シーズン途中で両者合意の上でチームから外れている。

「これほど長いオフは初めての経験だった。いつもはプレーオフで限界まで消耗して、立ち直るにも時間がかかるようになっていた。でも今回は時間がたっぷりあって、コンディションを整えて身体を鍛え直した。コートでも自分のやりたい練習をしっかりやれた。それに加えて、このチームで再びプレーするチャンスをもらえて、すごくワクワクしてシーズンを迎えられる」

ブラッド・スティーブンスは球団社長としての初仕事で、ケンバ・ウォーカーを放出してホーフォードを復帰させた。この際に「ベテランの経験とリーダーシップだけでなく、素晴らしい補強になる」とコメントしている。実際、ホーフォードは自信に満ちている。NBAキャリア15年目、35歳だからとナメてかかるチームは手痛いしっぺ返しを食らうことになりそうだ。