「自分たちの力をしっかり示せたことは大きい」
琉球ゴールデンキングスは9月30日、10月2日に行われた開幕節において、アルバルク東京相手に連勝とこれ以上ない形でシーズンの幕開けを飾ることができた。第2戦、琉球は第1クォーターに先手を取るが、第3クォーターに大きく崩れてリードを許してしまう。それでも、第4クォーターを29-13と圧倒し、82-75の見事な逆転勝利を収めた。
この試合でジャック・クーリーは29分37秒の出場で16得点10リバウンドのダブル・ダブルを達成。さらに3アシスト3ブロックと攻守に渡って活躍し、ファウルトラブルもあって19分の出場と消化不良に終わった初戦とは一転し、本来のパフォーマンスを見せた。
クーリーは勝因をこのように語った。「試合の中では波がありましたが、それでも冷静さを維持できていました。そしてリードを許した後、エナジーを出して盛り返すことができました。第3クォーター、第4クォーターとA東京をこの部分で上回れたのが勝利に繋がったと思います」
自身のパフォーマンスに関して聞くと、初戦の二の舞にならないことは特に意識していたと続ける。「今日はファウルトラブルにならず、後半に長い時間プレーできるようにしたいと気をつけていました。それによって昨日より、良い展開の中でプレーできたと思います」
A東京はオフにライアン・ロシター、セバスチャン・サイズ、安藤周人と、リーグ随一の大型補強を実施し、優勝候補筆頭と評価する声も多いビッグクラブだ。そんな難敵であるA東京相手に連勝できたのは価値がある。「相手から軽く見られないようにしたいので、リーグ屈指の強豪相手に連勝できたのはうれしいです。特にシーズン序盤のこの時期に、自分たちの力をしっかり示せたことは大きいです」
新戦力がフィット「球団が素晴らしいチームを作ってくれました」
琉球もアレン・ダーラム、コー・フリッピン、小寺ハミルトンゲイリーなど的確な補強に成功し、「層の厚さは非常に良い」とクーリーも強調する。これは図らずも、自身がファウルトラブルとなってベンチに座る時間が長くとも、帰化枠の小寺を起用するビッグラインナップで相手に負けないインサイドの強度を保てたことで証明された。
そしてクーリーは「球団が素晴らしいチームを作ってくれました」と、自分たちのタレント力に自信を見せる。だからこそ、ファンには今シーズンのチームに大きな期待を寄せてほしいと力強く語った。
「ファンの皆さんには、どんなチームを相手にしても僕たちが試合に勝つ可能性が高いと思ってほしいです。どんな相手も自分たちより格上だと見てほしくない。僕たちは強いチームで、成功を収めることができると思っています」
もちろん、シーズンは始まってばかりで現段階で勢力図について論じるのは時期尚早だ。ただ、クーリーの発言が強がりや過大評価ではないことを、琉球はこの開幕シリーズで証明した。
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